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2023年9月22日の日経概況

【市場総括】

2023年9月22日の東京株式市場は4営業日続落しました。終値は前営業日比168円62銭(0.52%)安の3万2402円41銭。金融の引き締めが長期化するとの懸念で前日の米国市場が大きく下げたことを背景に売りが先行、32,000円を割る勢いでスタートしましたが、日銀金融政策決定会合で金融緩和策の維持を決定したことが伝わると下げ幅を縮小して週間の取引を終えました。

TOPIXは3営業日続落して7.14ポイント(0.30%)安の2376.27で終わりましたが、下げ幅は前日を下回りました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落しました。ダウ工業株30種平均は3営業日続落して、前営業日比370ドル46セント(1.07%)安の3万4070ドル42セント、ナスダック総合株価指数は続落して、前営業日比245.143ポイント(1.82%)安の1万3223.985、S&P500種株価指数も続落して前日比-72.20(-1.64%)の4,330.00で取引を終えました。

FOMCの結果が引き続き、市場の心理を引き下げました。金融引き締めが長期化する姿勢が読み取れる内容で市場は買いを減らす方向に動いています。1日の朝発表された指標も投資家心理を悪化させました。

週間の新規失業保険申請件数が市場予想を下回り1月以来の低水準となったことで、労働市場の需要が圧迫されていることが改めて意識されました。長期金利が4.49%まで上昇し、07年11月以来の高水準を記録したことはハイテク関連銘柄への売りを深めました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の米国市場が大きく下げたことを背景に売りが先行しました。金融の引き締めが長期化するとの懸念で32,000円を割る勢いでスタートしましたが、日銀金融政策決定会合で金融緩和策の維持を決定したことが伝わると下げ幅を縮小して週間の取引を終えました。

TOPIXは3営業日続落して7.14ポイント(0.30%)安の2376.27で終わりましたが、下げ幅は前日を下回りました。

業種別の動きは33業種中、8業種が上昇、25業種が下落して、下げ優勢の相場が続きました。原油関連の上げが目立ち、鉱業が上昇率1位、石油・石炭製品が4位に浮上、空運業、銀行業と共に精密機器も上昇しました。

前日上昇して上昇率1位を記録した電気・ガス業が下落率2位、海運業が1位を記録。非鉄金属、鉄鋼、卸売業などの景気敏感業種に加えて、小売業、水産・農林業などの内需系も下落して取引を終えました。

【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上髭の方が長く、下髭も持つ陽線を形成しました。 終値では下げましたがローソク足の形で陽線を作ったのは4営業日ぶりです。 実態がある前日の終値から前日の実態から離れているので2営業日連続の下向けギャップを開けました。

朝方安くスタートして前日、サポートの目処として取り上げた32,400円を割り込む場面もありましたが、力強く戻したのでこの価格が一時的な支えになっているのがわかります。 終値はほぼ限りなく近い32,402円、来週はこのサポートを守るでしょうか。

それは本日の陽線形成に満足してはできないことです。本日の高値を上に抜けてトレンド転換するのを確認しない限り、反発に入ったと見る事はできません。まだ油断する場面ではないので、引き続き緊張感を持って相場を眺めます。

東証プライムの売買代金は3兆8813億円、売買高は16億873万株。東証プライムの値下がり銘柄数は924、値上がりは839銘柄、変わらずは73銘柄でした。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,402.41-168.62(-0.52%)
TOPIX 2,376.27-7.14(-0.30%)

為替

ドル・円 148.29 – 148.30+0.05(0.03%)
ユーロ・円 157.86 – 157.87-0.10(-0.06%)
ユーロ・ドル 1.0644 – 1.0646-0.0011(-0.10%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) ※34,070.42-370.46(-1.07%)
S&P500種4,330.00-72.20(-1.64%)
ナスダック13,223.985-245.143(-1.82%)

債券・金利

米10年国債(%)4.492+0.080
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