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2023年 9月11日の日経概況

【市場総括】

2023年9月11日の東京株式市場は続落しました。終値は前営業日比139円08銭(0.43%)安の3万2467円76銭。。朝方は米国の株高を受けて買いが先行してスタートしましたが、マイナス金利解除について言及されたことを背景に売りが進みました。実際に長期金利は9年8カ月ぶりの高い水準となる0.7%を超え、グロース株の売り圧力が強まりました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

週末8日の米国市場は続伸と反発で上昇しました。ダウ工業株30種平均は続伸して、前営業日比75ドル86セント(0.2%)高の3万4576ドル59セント、ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発して、前営業日比12.694ポイント(0.1%)高の1万3761.526、S&P500種株価指数も反発して前日比-+6.35(0.14%)の4,457.49で取引を終えました。

ハイテクの一角に買いが入って朝方は上昇スタートをきりました。中国の使用禁止が悪材料となって下げを続けてきたアップルも自律反発の上昇で上げ幅は130ドルに迫る場面もありました。

WTIが1バレル88ドル近くまで上昇するなど、原油高が目立ち、インフレの長期化が懸念されたことは市場の上値を抑えました。長期金利が急激に上昇すると上昇幅は100ドルをきるとこころまで戻して終わりました。

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【日本市場の動向】

日本市場はマイナス金利解除に言及されたことを背景に売りが進みました。日銀の植田総裁が”マイナス金利政策を解除する上で、年末までに十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない”と述べたとの報道を受け、市場は売り圧力が強まりました。

実際に長期金利は9年8カ月ぶりの高い水準となる0.7%を超え、グロース株の売り圧力が強まりました。朝方は米国の株高を受けて買いが先行してスタートしましたが、金融政策の変更に市場の注目が集まりました。

業種別の動きは33業種中、13業種が上昇、20業種が下落して下げが優勢。 長期金利の上昇が好感され、銀行業、保険業などの金融関連が強く、証券・商品先物取引業も上昇率4位につけました。

景気敏感株の一部及び内需の下げが目立ち、不動産業が下落率1位、海運業、サービス業、機械が続きました。


【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足は上下髭を持つ陰線を形成しました。 前日の終値を上回ってスタートしましたが、すぐさまマイナスに転じて、終値て75日移動平均線を破りました。

さらに下げが加速する流れですが、すぐ下には25日移動平均線が支えになっており、ここで支えられて上に向かってトレンド転換するかが注目ポイントです。

本日の実体がまたがっている75日移動平均線も支えになる可能性があるので、明日トレンド転換してもおかしくは無い位置ですが、週末の投資戦略で予告した通り今週は上値の重い展開が予想されます。

東証プライムの売買代金は3兆1365億円、売買高は12億9346万株。東証プライムの値下がり銘柄数は944、値上がりは822銘柄、横ばいは69銘柄でした。

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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

週末の週間展望では上値の重い展開を予想すると解説しました。それでも週末の米国株高があるので、週明けは上昇を予想しましたが、その予想は午後には崩れていました。

マイナス金利政策の解除可能性という材料にここまで敏感になるのは、それだけ影響力が強いことの反証でもあるでしょう。米国市場同様、日本も長期金利の動向が市場の行方を握るタイミングに来ているという雰囲気です。

今週はCPI、PPIなどの主要な経済指標が発表される予定で、最近目立っている「市場予想下回り」が続くかが注目されます。

現実になる場合は軟調気味だったハイテク関連などグロース株に買いが入ってきますが、週明けの11日17:30現在はギャップをあけての上昇で4.3%付近をキープしています。この流れが日本時間夜の米国市場寄り付きまで続く場合は、ハイテク関連への逆風となります。

同様に日本の長期金利も0.7%と暴騰、一時的に0.705%まで進みました。グロース系が一時的に反発してきても、長期金利が下値をじわじわと上げていくのは長期にわたって進むことになるので、注意が必要です。

来週のFOMC、20-21予定の日銀金融政策決定会合などに備えて、グロース株のみならず、全体の業種において変動性は高まりますので、落ち着きやすい内需系は狙ってみる価値があります。

例えば、日経平均の定期銘柄入れ替えでメルカリ、レーザーテックとともに新規採用された結果、トレンドが上昇に変わったニトリHD<9843>は短い調整に入っているので、チャンスは近いでしょう。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,467.76-139.08(-0.43%)
TOPIX 2,360.48+1.46(0.06%)

為替

ドル・円 ※146.09 – 146.10-1.29(-0.87%)
ユーロ・円 ※156.74 – 156.76-1.08(-0.68%)
ユーロ・ドル ※1.0727 – 1.0729+0.0020(0.18%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) ※34,576.59+75.86(0.21%)
S&P500種4,457.49+6.35(0.14%)
ナスダック13,761.526+12.694(0.09%)

債券・金利

米10年国債(%)4.269+0.023
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