【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2023年11月28日の東京株式市場は小幅に続落しました。終値は前営業日比39円28銭(0.12%)安の3万3408円39銭。 前日の米国市場が小幅に下げた事及び為替資料で進んだ円高傾向が上値を抑えました。
||米国市場は迷いが続く
米国市場は3営業日ぶりに反落と続落で、下落しました。ダウ指数は3営業日ぶりに反落して56ドル68セント(0.16%)安の3万5333ドル47セント、ナスダックは小幅に続落して9.832ポイント(0.06%)安の1万4241.023で取引を終えました。
S&P500も-8.91(-0.19%)の4,550.43で引けたので、3指数揃っての下落となりました。 先週末まで大きく上昇していた相場に対して割高感が意識され、利益を確定する売りが続きました。
下値は限定的で、PCE指標の発表に備えてポジションを一方的に売っておく動きも限られました。
テクニカル的に意識されるダウの動きが面白い
ラッセル2000指数からは小型株への注目を促している
|| 上値付近で横ばいが続く日本市場
高値が意識され始めると、それは意外と強いレジスタンスになります。先週の月曜日に一時的に30年ぶりの高値を更新しましたが、 上ひげを残して終わった後は 先週の金曜日、そして今週の月曜日と続けて、高値突破を試しました。
そのいずれも失敗、本日で一旦休憩に入る様子です。 11月15日にギャップを開けながら上昇して、現在の高値圏に入ってきましたが、その後2週間にわたって高値で横ばいを記録しているのが現状です。上にも行けないけど、下にも気持ちよく下げてくれると言うようなことにはつながっていません。
先週末の 週間展望では、押し目を1回作ってから再び上昇していく動きになると予測しました。ほぼ予測した通りの動きになってはいますが、ここまで緩やかに押されるとは、予想外でした。
|| 外国人の買い越しは460%増加
それでもやはり目線は先高観を維持して買いを中心として考えるのが良いでしょう。11月2週目の投資主体別売買動向は外国人の買い越しが3620億円を記録、その前週(780億円)より460%増加しています。外国人の買い意欲は強く、下がる要因を探すのが難しいというのが現状です。
鉄鋼業種が上値を更新しながら上昇トレンドにのっているので注目、不動産、倉庫は高値が意識される位置まできたので、一回押されることに注意が必要です。
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 33,408.39 | -39.28(-0.12%) |
TOPIX | 2,376.71 | -5.05(-0.21%) |
為替
ドル・円 | 148.43 – 148.45 | -0.59(-0.39%) |
ユーロ・円 | 162.58 – 162.59 | -0.56(-0.34%) |
ユーロ・ドル | 1.0952 – 1.0954 | +0.0005(0.04%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 35,333.47 | -56.68(-0.16%) |
S&P500種 | 4,550.43 | -8.91(-0.19%) |
ナスダック | 14,241.023 | -9.832(-0.06%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 4.415 | -0.054 |