【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2023年11月20日の東京株式市場は反落しました。終値は前営業日比197円17銭(0.59%)安の3万3388円03銭。 一時的に今年に記録した33年ぶりの高値を更新しましたが、達成感による利益確定が進み終値では下げて終りました。
||米国市場は反発と続伸で上昇
先週末の米国市場は反発及び続伸で上昇しました。ダウ指数は反発して前日比1ドル81セント高の3万4947ドル28セント、ナスダックは4営業日続伸して11.808ポイント(0.08%)高の1万4125.481で取引を終えました。
FRB高官が利上げに対して慎重な姿勢を示したことや、直近の経済指標がインフレのピークアウトを示す結果が相次いだことを背景に高値の更新を続けました。
特にナスダックの動きが目立ち、長期金利が下落したことも加わり、上げ幅を拡大、8月上旬以来の高値で終えました。
|| 日本市場は達成感による利益確定が目立つ
日本市場は先物が冴えない動きとなる中、高く寄り付きました。朝方の上げ幅が大きく、一時的に今年7月3日に記録した3万3753円33銭を上回り、1990年3月以来33年8カ月ぶりの高値を更新するところまで伸びました。
33年ぶりの高値を確認した後は、達成感による売りが広がり、下げ幅を急速に縮小、上昇幅をすべて返上してマイナスに沈んで終わりました。 テクニカル的には上ひげの長い陰線を形成して、高値圏で迷いに入ったことを示しました。
ギャップを開けて高値圏に入ってきたので、再びキャップを開けて下に抜けてくると、現在の高値圏が島状態で残るアイランドリバーサルを形成します。
|| NVIDIAの決算がポイント
今週は23日が日米とも休場で、営業日が少ない分盛り上がりにくい週間となります。その中でも注目されるのが、21日に予定されているエヌビディアの決算発表です。
ナスダックへの影響はもちろん、日本市場の半導体関連にも多大な影響を与える同銘柄の発表であるがゆえにその結果に注目が集まります。ポジティブな結果が出る場合はハイテク・半導体関連も高値を更新しながら上に上がっていく動きが予想され、日経全体を盛り上げるでしょう。
NVIDIAは長いボックス圏を抜け出してくれるかが注目
ファンダメンタルでは成長が継続するかも注目
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【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 33,388.03 | -197.17(-0.59%) |
TOPIX | 2,372.60 | -18.45(-0.77%) |
為替
ドル・円 | 148.24 – 148.26 | -2.19(-1.45%) |
ユーロ・円 | 162.18 – 162.19 | -0.85(-0.52%) |
ユーロ・ドル | 1.0938 – 1.0940 | +0.0101(0.93%) |
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 34,947.28 | +1.81(0.00%) |
S&P500種 | 4,514.02 | +5.78(0.12%) |
ナスダック | 14,125.481 | +11.808(0.08%) |
債券・金利
米10年国債(%) | 4.438 | +0.003 |