【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2023年11月7日の東京株式市場は5営業日ぶりに反落しました。終値は前営業日比436円66銭(1.34%)安の3万2271円82銭。前日に今年最大の上げ幅を記録するなど、連日の大幅上昇で、利益確定のタイミングに来ていました。
|| 早くもでた利益確定?タイミングは誰にもわからない
前日の解説では上げすぎという懸念がある一方、出来高を伴う上昇なので、強さを保ちさらに上がる可能性もあると説明しました。両方の可能性に備えて「毎日利益確定の逆指値注文を引き上げて更新すること」、そして「今のうちに短期間の空売り銘柄を物色しておくこと」を行動要領としてあげていました。
利益確定の逆指値注文を引き上げていた場合は、この調整入りで無事に利益確定ができたことでしょう。また、空売りで狙っている銘柄についてはすでに反転のサインを出してきた銘柄もあります。
|| 先高観の維持は重要
すぐに空売り開始かというと、それも慎重になる必要があります。7日の米国市場は下落する場面があったものの、安値を切り上げて上昇しました。ダウ指数が0.17%で小幅な上昇で終わった反面、ナスダックは0.9%で幅のある上昇、日本市場へのポジティブ影響が予想されます。
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) | 34,152.60 | +56.74(0.16%) |
S&P500種 | 4,378.38 | +12.40(0.28%) |
ナスダック | 13,639.856 | +121.077(0.89%) |
それに加えて、6日、7日の両日で10年物国債の利回りは急速に減速、6日に横ばいを維持した米国の長期金利も7日の取引で再び低下、4.57%まで下げてきました。
米国市場の上昇と長期金利の低下による反転上昇は十分考えられるので、空売りトレードにフォーカスするよりは、反転上昇の銘柄選定、中期的な先高観を維持するのが効果的です。
|| 内需系の変動性に注意
業種別では内需系の変動性が高まっているので、注意が必要です。水産・農林業は前日に-2.85%の大幅な下落の後、7日には+1.19%、食料品は7日に-1.85%と激しい動きが続きます。
その他、パルプ、電気・ガス業の下落も著しく、大きな変動が予測されるので、注目する銘柄がある、保持している場合は注意が必要でしょう。
【各市場の動き】
株式指標
日経平均(円) | 32,271.82 | -436.66(-1.34%) |
TOPIX | 2,332.91 | -27.55(-1.17%) |
為替
ドル・円 | 150.39 – 150.40 | -0.08(-0.05%) |
ユーロ・円 | 160.92 – 160.94 | -0.04(-0.02%) |
ユーロ・ドル | 1.0699 – 1.0701 | +0.0002(0.01%) |
債券・金利
米10年国債(%) | .647 | +0.130 |