【市場の総括】
2024年6月28日の東京株式市場は3営業日ぶりに反発しました。終値は前日比241円54銭(0.61%)高の3万9583円08銭で取引を終えました。前日の米国市場が上昇したことが上昇の要因となり、3万9,000台への定着を明確に印象づけました。
ダウの上昇以上にナスダックの続伸が影響して、東京エレク、アドバンテストなどの半導体関連が上昇を主導しました。440円を超える上昇で4万円を伺う動きまで見せましたが、月末の週末という要因で利益確定の売りが午後から上値を抑えました。
||米国市場は
前日の米株式市場は小幅に続伸し、前日比36ドル26セント(0.09%)高の3万9164ドル06セント、ナスダックは3日続伸し、前日比53.528ポイント(0.30%)高の1万7858.684、S&P500種も続伸して4.97ポイント(0.09%)安の5,482.87で取引を終えました。
今週に集中している国債入札で堅調な需要がみられ長期金利が低下、割高さの意識が薄れたハイテク銘柄が一部物色されました。ダウを構成する銘柄ではユナイテッドヘルス、ボーイングなどの出遅れ株が買われましたが、PCE指数の発表や大統領選候補者のテレビ討論会などで様子見が広がり上昇幅は限定的でした。
【 今後の投資戦略】
一週間が終わりました。お疲れさまでした。 今週を飾った2つのポイントは、1. 160円台を軽く突破してしまった為替市場の動きが。2. そして日経平均の動きが直近の高値を上抜いて上昇に転じる気配が出てきたことです。
1の円安傾向は160円を超えてからはさらに進み、161円台 へののせも軽くこなし、歯止めがかからなければ162円にも突入してしまいそうな勢いです。
それを反映して、株式市場は円安局面で恩恵を受けやすい自動車関連が強い動きになりました。前日にチャートと共に説明したように現在は投機的なFX取引の資金が歴史的な円売りに集中しています。ここから反転して下げることも考えられますが、人の心理は盛り上がったころにさらに乗ろうとするところがあることから、さらなる短期的な円安進行も考慮しておく必要があります。
方向感が出てきたここからは以前から解説しているとおり、出遅れていた業種に注目する必要があります。実際に陸運業、空運業など割安で注目していた業種は下げ止まりになっています。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 39,583.08 | +241.54(0.61%) |
TOPIX | 2,809.63 | +15.93(0.57%) |
為替(日本時間 16:30) | ||
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ドル・円 | 160.88 - 160.90 | +0.34(0.21%) |
ユーロ・円 | 172.15 - 172.16 | +0.54(0.31%) |
ユーロ・ドル | 1.0699 - 1.0701 | +0.0010(0.09%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 39,164.06 | +36.26(0.09%) |
S&P500種 | 5,482.87 | +4.97(0.09%) |
ナスダック | 17,858.684 | +53.528(0.30%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.040 | -0.030 |
米10年国債(%) | 4.288 | -0.042 |