【市場の総括】
2024年6月24日の東京株式市場は反発ました。終値は前週末比208円18銭(0.54%)高の3万8804円65銭で取引を終えました。1ドル=160円を視野に入れる円安傾向を反映する買いが入り、幅のある上昇となりました。
||週末の米国市場は続伸と続落でまちまち
先週末21日の米株式市場は小幅に4日続伸し、前日比15ドル57セント(0.03%)高の3万9150ドル33セント、ナスダックは続落し、前日比32.226ポイント(0.18%)安の1万7689.361、S&P500種は前営業日比8.55ポイント(0.15%)安の5464.62で取引を終えました。
最近の下げが目立っていたダウ指数では、出遅れていた銘柄が物色されたことで上昇が続きました。一方、高値圏で上昇を続けていたハイテク銘柄が売られたナスダックは続落しました。特にエヌビディアの2日連続の下げは市場に響きました。
【 今後の投資戦略】
約2カ月ぶりの安値で、ついに160円が再び視野に入ってきました。 本日はそれが好感されて、自動車など輸出関連株を中心にして買いが進みました。しかしこれが長く続くとは考えにくいでしょう。現在の円安が必ずしもずっと良い結果につながる「いい円安」ではないからです。現在の円安は国内経済が停滞して、円安が輸入コストの上昇を引き起こし、消費者の負担を増加させ、これがさらに経済活動を低迷させ、悪循環を生む「悪い円安」のパターンだからです。
給料は上がっているからそれが違うと思うかも知れません。それなら本当に生活が楽になったと感じたことが最近ありましたか?実質賃金が26ヶ月連続でマイナス、先月の貿易収支は1兆2000億円余りの赤字となり、2か月連続の貿易赤字の現状で、です。この上昇はむしろ次の下げのための準備だと思った方がよいでしょう。
特に電力、銀行系は高値圏から下げトレンドに変わる準備をしてきいてるので、注意が必要で、ショートトレードを得意とするトレーダーにはチャンスとなります。
電力系は下げの準備中。北海道電力のチャートにそれがわかりやすく現れている
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,804.65 | +208.18(0.54%) |
TOPIX | 2,740.19 | +15.50(0.57%) |
為替(日本時間 16:30) | ||
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ドル・円 | 158.98 - 158.99 | +0.95(0.59%) |
ユーロ・円 | 171.00 - 171.02 | +1.46(0.86%) |
ユーロ・ドル | 1.0706 - 1.0708 | +0.0028(0.26%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 39,150.33 | +15.57(0.03%) |
S&P500種 | 5,464.62 | -8.55(-0.15%) |
ナスダック | 17,689.361 | -32.226(-0.18%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.990 | +0.015 |
米10年国債(%) | 4.257 | -0.003 |