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2024年7月1日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年7月1日の東京株式市場は小幅に続伸しました。終値は前週末比47円98銭(0.12%)高の3万9631円06銭で取引を終えました。朝方の上昇幅は300円を超え、4万円超えを視野に入れましたが、利益確定が進み急速に上げ幅を縮小して終わりました。

直近の上昇スピードが早く高値警戒感が高まっているところで節目となる40,000円に近づいてくると抵抗にあいました。

||週末の米国市場は反落

前日の米株式市場は3日ぶりに反落し、前日比45ドル20セント(0.11%)安の3万9118ドル86セント、ナスダックは4日ぶりに反落して前日比126.081ポイント(0.70%)安の1万7732.603、S&P500種も反落して22.39ポイント(0.40%)安の5460.48で取引を終えました。

5月のPCE物価指数は市場予想通りの結果でFRBの利下げ開始が早まるとの期待で朝方は280ドル近く上昇する場面がありました。月末+四半期末+週末という要因でここまで上昇してきたポジションを片付ける動きで午後は下げ幅を返上してマイナスに転じました。

【 今後の投資戦略】

本日の高値は39,942円、3月に軽く突破した40,000円の節目をあと60円弱残したところまで進みました。ここは流石に抵抗があってもよいところでしょう。3月に史上最高値を突破する時とは状況がかなり異なるからです。

3月は企業の業績が顕著であることが確認できた上に、春闘で満額回答など、賃金の上昇が相次ぎ、デフレからの脱却がすぐそこにあるかのような状況でした。外国人も 積極的に日本株を買い集める時でもありました。 岸田政権の支持率も直近のような有様ではありませんでした。

今は全てに対して疑問符がつくような状況です。実質賃金は25ヶ月連続で下落、急速な円安を背景に企業業績の見通しも慎重な数字が並びます。そして国民の信頼を失うためにベストを尽くしたような政治資金問題への対応で支持率が低迷する岸田政権に対する外国人の目も厳しくなっています。

それでも市場のセンチメントは上向いているので、この抵抗を早く抜けるかどうかがポイントです。

長期金利の動きが日米とも活発になってきたので、銀行・保険などは影響を受けやすいので気をつけてください。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 39,631.06 +47.98(0.12%)
TOPIX 2,821.87 +12.24(0.44%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 160.95 - 160.97 +0.03(0.01%)
ユーロ・円 173.35 - 173.37 +1.22(0.70%)
ユーロ・ドル 1.0769 - 1.0771 +0.0073(0.68%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 39,118.86 -45.20(-0.11%)
S&P500種 5,460.48 -22.39(-0.40%)
ナスダック 17,732.603 -126.081(-0.70%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.060 +0.020
米10年国債(%) 4.398 +0.110
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