【市場の総括】
2024年7月3日の東京株式市場は4日続伸しました。終値は前日比506円07銭(1.26%)高の4万0580円76銭で取引を終えました。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸して15.56ポイント(0.54%)高の2872.18、連日で約34年半ぶりの高値を更新して取引を終えました。
米国市場でハイテク関連銘柄が上昇を主導したことを受け、日本市場も半導体関連、電子部品などが上昇しました。為替市場は161.9円を超える水準まで円安が進んで、輸出関連銘柄が上昇したことも上げ幅を広げる要因となりました。
||米国市場は続伸
前日の米株式市場は続伸して前日比162ドル33セント(0.41%)高の3万9331ドル85セント、ナスダックも続伸し、前日比149.463ポイント(0.83%)高の1万8028.763、S&P500種も続伸して前日比33.92ポイント(0.61%)高の5509.01で取引を終えました。
テスラ、アマゾンなどハイテク関連銘柄の上昇が市場をリードしました。上値を伺っていた長期金利が4.4%前半で頭うちになったことも上昇の要因となりました。4日は休場で材料不足になることから積極的な投資は限られ、上昇幅には限界が見られました。
【 今後の投資戦略】
外国人投資家が日本の株に戻りはじめていることが鮮明になる週間です。前週まで2400億円を超える売越で推移していた外国人部門は最新の週では急速に売越を縮小させ、213円まで10分の1未満に売越しを減らしてきました。米国で4月中旬まで下落していたテスラが復活、アマゾンが史上最高値を更新するなどハイテク関連が息を吹き返し、日本にも半導体関連を中心に買いが入りました。
アップル、マイクロソフトも高値を更新、グーグルも高値圏で推移するなど、市場には明るい兆しだけが見えているようですが、このような時こそ市場には警戒感が高まりやすいのも忘れずに。過熱だと見られてもいいところまできているので、ハイテク関連の急変には気をつけましょう。日本にも半導体関連の短期的な過熱感は意識されますが、半導体関連、素材産業の性格を併せ持つ信越化学<4063>の上昇には継続して注目するのがよいでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 40,580.76 | +506.07(1.26%) |
TOPIX | 2,872.18 | +15.56(0.54%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 161.88 - 161.89 | +0.24(0.14%) |
ユーロ・円 | 173.82 - 173.83 | +0.58(0.33%) |
ユーロ・ドル | 1.0737 - 1.0738 | +0.0020(0.18%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 39,331.85 | +162.33(0.41%) |
S&P500種 | 5,509.01 | +33.92(0.61%) |
ナスダック | 18,028.763 | +149.463(0.83%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.095 | -0.005 |
米10年国債(%) | 4.432 | -0.030 |