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日本の株価指数について

株式トレードを行う際に参考とする株価指数。日本の株式市場の動きを表す代表的な指数であり、投資家が相場を確認するための「ものさし」となります。日本でよく知られている指数としては、東証株価指数(TOPIX)と日経平均株価があります。これらの指数には、値動きや業種別の特徴など、さまざまな情報が含まれています。今回は日本の株式市場で使われる株価指数について解説します。

  1. 日経平均株価(Nikkei 225):日本の株式市場を代表する株価指数で、日本経済新聞社が算出しています。この指数は、東京証券取引所に上場している225の主要な株式の株価を基に算出されます。

  2. 東証株価指数(TOPIX):東京証券取引所に上場している約2,200の企業の株価を対象にした株価指数です。TOPIXは、市場全体の動向を把握するための重要な指標として利用されます。

  3. JASDAQ平均株価(JASDAQ):東京証券取引所のJASDAQ市場に上場している企業の株価を対象にした株価指数です。JASDAQ市場は、成長企業や新興企業が多く上場している市場であり、中小型株を中心にしています。▷現在は市場再編により廃止となりました

  4. JPXは「Japan Exchange Group, Inc.(ジャパンエクスチェンジグループ)」の略称で、日本の主要な証券取引所である東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange, TSE)や先物取引所の大阪取引所(Osaka Exchange, OSE)を運営する企業です。ここが選出する企業400社の株価と最近新たに150社選出の株価指数があります。

まず抑えよう、4つの指数

日本の株式市場を分析する時に真っ先に必要になるのは4つの株価指数です。それぞれ算出方式や対象の銘柄になる条件などに特徴があるので、ざっくり把握した後、1つずつ詳しく学んでいきます。

日本市場の4指数

  1. 日経平均株価(Nikkei 225):日本の株式市場を代表する株価指数で、日本経済新聞社が算出しています。この指数は、東京証券取引所に上場している225の主要な株式の株価を基に算出されます。

  2. 東証株価指数(TOPIX):東京証券取引所に上場している約2,200の企業の株価を対象にした株価指数です。TOPIXは、市場全体の動向を把握するための重要な指標として利用されます。

  3. JASDAQ平均株価(JASDAQ):東京証券取引所のJASDAQ市場に上場している企業の株価を対象にした株価指数です。JASDAQ市場は、成長企業や新興企業が多く上場している市場であり、中小型株を中心にしています。▷現在は市場再編により廃止となりました

  4. JPXは「Japan Exchange Group, Inc.(ジャパンエクスチェンジグループ)」の略称で、日本の主要な証券取引所である東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange, TSE)や先物取引所の大阪取引所(Osaka Exchange, OSE)を運営する企業です。ここが選出する企業400社の株価と最近新たに150社選出の株価指数があります。

各指数の特徴

ここからが各指数の詳細となります。退屈に見えるかも知れませんけど、知っておけば役に立つ内容ばかりなので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1. 日経225とは

  1. 225の銘柄:指数は、東京証券取引所に上場している225の主要な企業の株価を対象にしています。これには多くの業界が含まれており、日本の経済全体の動向を示す重要な指標となっています。

  2. 株価加重指数:日経225は株価加重指数であり、各銘柄の株価が指数の算出に与える影響は、その銘柄の時価総額に比例します。時価総額が大きい企業ほど、指数全体への影響も大きくなります。

  3. 日本経済のバロメーター:日経225は、日本の経済全体の健全性や株式市場の動向を示すバロメーターとして広く利用されています。日本の経済指標や企業の業績などの要因によって影響を受け、日々変動しています

日経225の対象となる企業の選出方法

  1. 東京証券取引所(東証)に上場している企業が対象:日経225の銘柄は、東証一部上場企業から選んだ225社になります。

  2. 事業の規模と流動性:日経225の銘柄は、企業の時価総額(株式の発行済み株式数 × 株価)が大きく、かつ流動性(取引の頻度や出来高)が高い企業が選定されます。

  3. 業種のバランス:日経225には、異なる産業や業種の企業がバランスよく含まれるように心がけられています。特定の産業セクターが一極集中することを避け、日本経済の全体的な健全性を示す指標となるようにしています。

  4. 一定期間ごとの再構成:日経225の構成は、毎年1回、「定期見直し」で6月末(最終証券営業日)に構成銘柄を入れ替えます。その際には上記の条件を満たす企業(基準日である5月末(同上)の予想配当利回りの高い銘柄を定期見直しルールに基づいて選定)が追加または削除されることがあります。

2. 東証株価指数(TOPIX)とは

  1. 東証株価指数(以下TOPIX):東京株価指数(Tokyo Stock Exchange Price Indexは、日本の株式市場である東京証券取引所(東証)に上場する主要な株式銘柄の株価を総合的に示す指数です。

  2. TOPIXは、日本の株式市場を広範に網羅するとともに、投資対象としての機能性を有するマーケット・ベンチマークである。内国普通株式を対象とし、新株予約権証券、優先株式、出資証券等は算出対象外とする。

  3.  TOPIXのキャップ調整に係るウエイト計算における基準日(以下、「ウエイト基準日」という。)は、毎年8月最終営業日とする。 ・ TOPIX等の基準日は1968年(昭和43年)1月4日・基準値は100である。 

TOPIX指数の算出方法

  1. TOPIX等は時価総額加重方式により算出される株価指数である。 

  2.  指数の算出式や基準時価総額の修正等については、「指数計算に係る算出要領」に従う。 

  3. TOPIXの算出に用いる浮動株比率は、後述の浮動株比率の算定方法に定める調整係数及び移行係数考慮後の値を用いる。 

  4.  上場時価総額加重TOPIXの算出に用いる浮動株比率は「1」とする。 

  5. TOPIXの個別銘柄のウエイト上限は10%とする。 

  6. TOPIXについては、キャップ調整に係るウエイト基準日における浮動株時価総額ウエイトが上限を超える銘柄については、10月最終営業日にウエイトを調整するためのキャップ調整係数を設定する。その後に株価の変動等により上限を超える場合も翌年の10月最終営業日までキャップ調整係数は変更しないものとする。 

JPXの資料より

3. 成長株のメカ、JASDAQとは

  1. 東証が再編される前までは利用されていたJASDAQは東証が運営していた市場でスタンダードとグロース市場に分かれていました。いわゆる新興・成長企業向けの市場でした。

  2.  スタンダードは一定の事業規模と実績を有する成長企業が対象となり、現在は東証スタンダード市場に再編されています。

  3. グロースは特色のある技術やビジネスモデルを有し、より少足の成長可能性のある企業が対象となっていましたが、こちらも東証グロース市場に再編されています。

指数の算出方法

  1. 上場制度のうち、「新規上場基準」「上場維持基準」「経過措置」などが新しく整備され、スタンダードやグロース市場の銘柄でもTOPIXの対象銘柄となる可能性も出てきました。

4. JPX400とは

  1. JPXグループ(日本取引所グループおよび東京証券取引所)と日本経済新聞社が、2014年1月6日から公表を始めた新たな株価指数「JPX日経インデックス400」のことです。資本の効率的活用や株主を意識した経営など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たす「投資者にとって投資魅力の高い会社」400社から構成されます。東証に上場する全銘柄から、過去3期以内に債務超過や営業赤字がないことや、3年平均ROE(株主資本利益率)などの基準をもとに、銘柄選定が行われます。

JPX400指数の銘柄選定方法

  1. 適格基準によるスクリーニング

  2. 市場流動性指標によるスクリーニング

  3. 定量的な指標によるスコアリング

  4. 定性的な要素による加点

詳細はJPXのホームページでご確認ください

5. JPX150とは

  1. 東証プライム市場に上場する時価総額上位銘柄を対象に、財務実績に基づく「資本収益性」と将来情報や非財務情報も織り込まれた「市場評価」という、価値創造を測る二つの観点から選定した銘柄を「価値創造が推定される我が国を代表する企業」と位置付け、これらの銘柄により構成する新たな株価指数で正式にはJPXプライム150指数と言います。トヨタ自動車がこの選定から外れたことでもニュースになりました。

銘柄選定方法

  1. 算出対象の定期入替は毎年1回(8 月最終営業日)行う。 

  2. 定期入替に係る基準日(以下「定期入替基準日」という。)は、毎年 6 月最終営業日と
    し、追加・除外リストを 8 月最終営業日の 5 営業日前に公表する。 

  3.  a.  母集団の選定
     b.  時価総額によるスクリーニング
     c.  エクイティ・スプレッド基準による銘柄選定
     d.  PBR 基準による銘柄選定

JPX資料より 

いかがでしたか?気になっていた指数はありましたか?これらの指標を元に個人も証券会社もトレードを行っていることがよくわかります。自分たちの銘柄選定にも一役買うのではないでしょうか?今まで気にせずトレードされていた方もこれからは少し取り入れるとトレードの精度が上がるかもしれませんね。

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