【市場の総括】
2024年8月16日の東京株式市場は大幅に続伸しました。終値は前日比1336円03銭(3.64%)高の3万8062円67銭で取引を終えました。暴落してから初めて38,000円台に乗せてきました。
前日の米国株相場が3指数揃って上昇したことに加え、外国為替市場で急激に円安が進んだことも輸出関連銘柄の買いを広げました。円相場は1ドル=149円台に下落する円高傾向が強まりました。
||米国市場は上昇、過熱感強まる
前日の米株式市場は3日続伸して前日比554ドル67セント(1.38%)高の4万0563ドル06セント、ナスダックは6日続伸して前日比401.895ポイント(2.33%)高の1万7594.496、S&P500種も続伸して88.01ポイント(1.61%)安の5,543.22で取引を終えました。
上昇の要因となったのは同日発表された7月の米小売売上高。前月比1.0%増市場予想の0.3%増を上回りました。景気のソフトランディングに対する期待が広がり、幅広い業種が買われました。
【 今後の投資戦略】
本日も4桁の上昇、連日大きな盛り上がりを見せていますが、テクニカル的には重要な変化があった日です。本日で底打ち、上昇トレンドへの回復を準備する流れになったというのがその変化です。
- 底打ちの根拠1:半値戻し以上を達成
7月11日の過去最高値から8月5日の暴落時安値までの下げ幅から半値戻しを達成したのが昨日、本日は0.618まで戻りました。半値戻しは底打ちのサインとしてよく使われますが、その上の線まで一気に進めてきました。
- 底打ちの根拠2:ギャップ埋め
8月1日から2日-5日の3営業日に渡って大きくあけていたギャップが本日の上昇ですべて埋まりました。ギャップ埋めも下げトレンドの完成、上昇への準備サインとして認識されます。
- レジスタンスの存在に注意
暴落が早かった分、戻りも早いスピードで達成することができました。先物の取引から確認すると、現在の価格から500円ほどさらに上昇した38,500円から39,500円の間には戻り待ちのポジションが 分厚く形成されています。
つまりレジスタンスになりやすいと言うことを意味します。また、この週間の上昇幅から考えても1回利益確定の売りが出てもおかしくないでしょう。仮に売りが出て下げたとしても驚かずに落ち着いて対処してください。
来週以降の注目ポイント、 各金融商品の動きの予想、分析は週末の動画とメルマガで詳しくお伝えします。楽しみにしてください。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,062.67 | +1,336.03(3.64%) |
TOPIX | 2,673.34 | +72.59(2.79%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 148.94 - 148.95 | +1.73(1.17%) |
ユーロ・円 | 163.62 - 163.63 | +1.49(0.91%) |
ユーロ・ドル | 1.0984 - 1.0986 | -0.0029(-0.26%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 40,563.06 | +554.67(1.38%) |
S&P500種 | 5,543.22 | +88.01(1.61%) |
ナスダック | 17,594.496 | +401.895(2.33%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.870 | +0.035 |
米10年国債(%) | 3.914 | +0.075 |