【市場の総括】
2024年8月26日の東京株式市場は3営業日ぶりに反落しました。終値は前週末比254円05銭(0.66%)安の3万8110円22銭で取引を終えました。為替市場で円高が進んだことが下落の要因で米国市場が上昇した流れを引き継ぐことができませんでした。
為替市場では1ドル=143円台まで円高が進んで、自動車関連を含む輸出株に売りが出ました。下げ幅は500円を超える場面もありましたが、割り安感が出てきた内需系に買いが向かい、下げ幅を縮小しながら終わりました。
||米国市場は利下げ期待で上昇
前週末の米株式市場は反発して前日比462ドル30セント(1.13%)高の4万1175ドル08セント、ナスダックも反発して前日比258.440ポイント(1.46%)高の1万7877.794、S&P500種も反発して前日比63.97ポイント高の5634.61で取引を終えました。
注目を集めていたジャクソンホール会議で、FRBのパウエルさんは9月の利下げに期待を持たせた内容で市場にリスクオンのサインを出しました。長期金利が低下することで、ハイテク関連の上昇が目立ちました。
【 今後の投資戦略】
週末の週間展望では、 パウエル議長の発言を背景にして、為替市場で円高が進むということを解説しました。当然、輸出関連株には逆風で、内需形が注目されることも予告した通りです。
本日の相場は驚くことは何一つなく 予想した通りの動きとなりました。パウエル議長は「政策を調整する時期が来ている」と述べ、 9月の利下げを確実なものとして印象つけました。 日米の金利差が縮小することによって、日本の株式市場にはネガティブな影響が予想され、今週は米国株が史上最高値を更新しに行く動きを指を加えて眺める可能性が高いでしょう。
当分の円高傾向は避けられないので、 内需型を中心に構成している現在のポートフォリオはそのまま維持してください。また、中東地域の地政学リスクが高まる兆しがあるので、原油価格の上昇が予想されます。原油関連銘柄に物色の目をくばるのもよいでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,110.22 | -254.05(-0.66%) |
TOPIX | 2,657.52 | -27.20(-1.01%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 144.00 - 144.01 | -1.81(-1.24%) |
ユーロ・円 | 161.04 - 161.05 | -1.09(-0.67%) |
ユーロ・ドル | 1.1182 - 1.1184 | +0.0063(0.56%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 41,175.08 | +462.30(1.13%) |
S&P500種 | 5,634.61 | +63.97(1.14%) |
ナスダック | 17,877.794 | +258.440(1.46%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.875 | -0.015 |
米10年国債(%) | 3.810 | -0.044 |