ホーム » 配信情報トップ » NIKKEI » 2024年9月20日の日経概況及び今後の展望

2024年9月20日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年9月20日の東京株式市場は3日続伸しました。終値は前日比568円58銭(1.53%)高の3万7723円91銭で取引を終えました。上げ幅が800円を超え、3万8,000円台を視野に入れる場面もありましたが、日銀の会見に備えて様子見が広がり、上昇幅を縮小して終わりました。

FOMCの結果を受けて少し戸惑いが入っていた米国市場は前日の夜間に大きく上昇、2回目の利下げに踏み切っている欧州の株式市場も上昇しました。その流れを引き継いだ日本市場は大きく上昇、2週連続上昇で週間の取引を終えました。

||米国市場は大幅な上昇、最高値を更新

前日の米株式市場は3日ぶりに反発して前日比522ドル09セント(1.25%)高の4万2025ドル19セント、ナスダックは反発して前日比440.680ポイント(2.50%)高の1万8013.981、S&P500種も反発して前日比95.38ポイント(1.69%)高の5713.64で取引を終えました。

大幅な上昇でダウは史上最高値を更新、反発したS&P500指数も2ヶ月ぶりに最高値を更新しました。FOMCで0.5%の大幅な利下げを決定したことで、投資家心理がリスクオン、強気に傾いたことが大幅な上昇を引き出しました。

【 今後の投資戦略】

大幅な上昇で再び4万円台に向かって動き出した日経。42,000円台まで一気に駆け上ったということはいつのまにか伝説のように、懐かしい響きまであります。年末まで戻るか?となると少し厳しい感じもしますが、投資家の心理は先高観に傾き始めたことは明らかです。

業種別の動きを見ると、その流れは鮮明です。33業種の中で本日下落したのは4業種、倉庫、海運業、陸運業、電気・ガス業等、直近の円高傾向を受けて躍進してきた業種です。

一方、業種別の上昇率で上位を占めているのは、電気機器、 非鉄金属、機械、精密機器等、円高局面で敬遠されていた業種です。つまり、利益になっていた業種を売って、その資金を割安と認識される業種に移す「循環物色」が始まったことを示しています。循環物色のスタートとともに 出来高が増えてくると、市場は活性化されます。

年末に向けて少し明るい兆しが出てきましたが、喜んでばっかりはいられない。リスク要因ももちろんあります。このような局面で注目すべき業種や銘柄を含めて、今後のリスク要因を週末に送る週間金融市場展望で詳しく解説します。楽しみにしてください。

よい3連休を!

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 37,723.91 +568.58(1.53%)
TOPIX 2,641.83 +24.96(0.95%)
為替(日本時間 15:00)
ドル・円 142.25 - 142.29 -0.25(-0.17%)
ユーロ・円 158.88 - 158.90 +0.06(0.03%)
ユーロ・ドル 1.1165 - 1.1167 +0.0020(0.17%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 42,025.19 +522.09(1.25%)
S&P500種 5,713.64 +95.38(1.69%)
ナスダック 18,013.981 +440.680(2.50%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 0.860 +0.010
米10年国債(%) 3.715 +0.009
お買い物カゴ