【市場の総括】
2024年10月2日の東京株式市場は大幅反落しました。終値は前日比843円21銭(2.18%)安の3万7808円76銭で取引を終えました。一時は1,000円を超える下げ幅まで広がりましたが、下げ幅を縮小しながら取引を終え、投資家心理がさらに悪化する動きにはつながりませんでした。
下げの要因となったのは中東情勢で、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表したことが市場の重荷となりました。プライム市場の8割が売られる中、出光興産、ENEOSなどの原油関連が買われました。
||米国市場は3指数が反落
前日の米株式市場は4営業日ぶりに反落して前日比173ドル18セント(0.40%)安の4万2156ドル97セント、ナスダックは反落して前日比278.811ポイント(1.53%)安の1万7910.359、S&P500種も反落して53.73ポイント(0.93%)安の5,708.75で取引を終えました。
イランがイスラエルにミサイル攻撃を始めると伝わったことが市場全体を抑えました。米国市場は高根圏にとどまっていることもあり、利益確定の売りが立ったことも反発につながりました。
【 今後の投資戦略】
市場全体が振れ幅大きく動いていることでトレンドを形成している銘柄をマークして買うことは難しくなっています。どうしても短期になりがちですが、それが続くと投資家は疲労感を感じるようになります。もういいや、落ち着いたら戻ってこようとと一歩ひきますが、それが悪い行動ではありません。一回客観的に相場を眺めることで、次の案が見えてくることもよくあることです。
中東情勢が緊迫になってくると、原油の上昇、関連銘柄の上昇は必然のプロセス。加えて、VIXまで大幅に上昇するので、ゴールドへの買い、安全資産であるドルへの買いが進みます。さらなる円安に警戒するのがよいでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 37,808.76 | -843.21(-2.18%) |
TOPIX | 2,651.03 | -39.75(-1.48%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
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ドル・円 | 143.71 - 143.73 | -0.45(-0.31%) |
ユーロ・円 | 158.96 - 158.98 | -1.29(-0.80%) |
ユーロ・ドル | 1.1059 - 1.1061 | -0.0056(-0.50%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 42,156.97 | -173.18(-0.40%) |
S&P500種 | 5,708.75 | -53.73(-0.93%) |
ナスダック | 17,910.359 | -278.811(-1.53%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 0.825 | -0.025 |
米10年国債(%) | 3.732 | -0.049 |