【市場の総括】
2025年2月3日の東京株式市場は4営業日ぶりに反落しました。終値は前週末比1052円40銭(2.66%)安の3万8520円09銭で取引を終えました。トランプ政権の政策で再び世界はショックに陥りました。
トランプ米大統領が追加関税の大統領令に署名し、4日からメキシコとカナダからの輸入品に25%、中国には10%の追加関税を課することが決定しました。その反動でリスクオフモードに走り下げ幅は1,100円を超える場面もありました。
||米国市場は関税の影響で下落
先週末の米株式市場は反落し、前日比337ドル47セント(0.75%)安の4万4544ドル66セント、ナスダックは反落し、前日比54.307ポイント(0.27%)安の1万9627.442、S&P500種も反落し、前日比30.64ポイント(0.50%)安の6,040.53で取引を終えました。
日本市場に先かけ、追加関税の影響を懸念する売りがでました。追加関税でインフレ圧力が高まるとの見方で市場に不安心理が広がりました。詳細に関する発表がなかったことも先行きの不透明感を高め、ダウ指数は370ドルを超える下げ幅まで進む場面がありました。
【 今後の投資戦略】
ついにスタートした追加関税。2月1日に始まります、と以前から名言されていたことですが、なぜここにきてこんなにも大きくさげるのか?過剰反応ではないのか?こんな質問が送られてきますが、はい、過剰反応です。以前から言っている通り市場は常に過剰反応する、ある意味それが正常な状態です。
米国の関税引き上げは、世界的な貿易摩擦の激化を招き、各国経済に影響を及ぼします。可能性ではなく、すでに顕在化していることです。特に、日本の輸出企業にとっては、米国向け輸出の減少やコスト増加が懸念されます。トヨタ、ホンダなどの自動車株が一斉に売られたことをみると、その影響はあきらかでしょう。
下押しの圧力と変動性の高まりは当分続くと想定して、このような場面で力を発揮する内需及びディフェンシブ業種に集中するようにしてください。ディフェンシブとは、景気変動の影響を受けにくい業種のことで、例えば食品、医薬品などを指します。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,520.09 | -1,052.40(-2.66%) |
TOPIX | 2,719.30 | -69.36(-2.49%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 155.43 - 155.44 | +0.78(0.50%) |
ユーロ・円 | 159.29 - 159.30 | -1.60(-0.99%) |
ユーロ・ドル | 1.0247 - 1.0249 | -0.0156(-1.49%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,544.66 | -337.47(-0.75%) |
S&P500種 | 6,040.53 | -30.64(-0.50%) |
ナスダック | 19,627.442 | -54.307(-0.27%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.240 | ±0.000 |
米10年国債(%) | 4.540 | +0.024 |