【市場の総括】
2025年2月4日の東京株式市場は反発しました。終値は前日比278円28銭(0.72%)高の3万8798円37銭で取引を終えました。午前中はメキシコとカナダへの追加関税の発動を先送りされたことを好感して上げ幅が600円を超えました。
午後の相場で中国からの輸入品には予定通り追加関税を課すると発表され、上げ幅を急激に縮小させました。中国政府も報復関税を発表しており、米中対立が激化することが世界のリスクとして認識されました。
||米国市場は大幅な下落から切り返し
前日の米株式市場は続落し、前週末比122ドル75セント(0.27%)安の4万4421ドル91セント、ナスダックは続落し、前週末比235.487ポイント(1.19%)安の1万9391.955、S&P500種も続落し、前日比45.96ポイント(0.76%)安の5,994.57で取引を終えました。
朝方は追加関税を背景に下げが進みました。カナダ、メキシコ、中国に対しての関税引き上げが発表されたことが下げを加速させましたが、午前にメキシコと合意にいたり、関税発動が1ヶ月延期されたことが伝わると下げ渋りました。

【 今後の投資戦略】
この4年間はこれが普通になるだろうな、ということは就任初日から覚悟していたことですが、ここまで振り回されると疲れを感じずにはいられないでしょう。メキシコとカナダへの追加関税の発動を先送りされましたが、これもその場凌ぎという方策で、1ヶ月先には再びリスクを意識する必要があります。
毎日トランプの口からなにが飛び出すかを気にする世界、これを普通の状態と定義して波乱の相場に向き合う必要があります。中国への関税が合意に至らずに続くようなら中国への依存度が高い銘柄には気を付ける必要があります。
例えば中国売上比率が51%を占めるTDK、40%ほどを占めるSCREENホールディングスがそれにあたります。また中国への影響は原油価にも影響を与えるので、原油関連銘柄の動きにも注目するのがよいでしょう。

【各市場の動き】
株式指標 | ||
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日経平均(円) | 38,798.37 | +278.28(0.72%) |
TOPIX | 2,738.02 | +17.63(0.65%) |
為替(日本時間 16:00) | ||
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ドル・円 | 155.24 - 155.25 | -0.37(-0.23%) |
ユーロ・円 | 159.88 - 159.93 | +0.77(0.48%) |
ユーロ・ドル | 1.0299 - 1.0301 | +0.0075(0.73%) |
海外株式 | ||
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NYダウ工業株30種(ドル) | 44,421.91 | -122.75(-0.27%) |
S&P500種 | 5,994.57 | -45.96(-0.76%) |
ナスダック | 19,391.955 | -235.487(-1.19%) |
債券・金利 | ||
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長期(10年)国債金利(%) | 1.270 | +0.025 |
米10年国債(%) | 4.560 | +0.020 |