OPENING BELL ・ 2026.11.06
米ハイテク急落で3700円安発進か、夜間先物5万7400円
日経平均の見通し
3 POINTS
まず、ここだけ押さえる
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米10年債は4.831%。前日比は-0.057です。
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AI規制への警戒が半導体から全面安に広がった米国市場
5日の米国市場は3指数がそろって大幅に下げました。 - 03
2026年11月6日の東京株式市場は、前日の終値から3000円を超える下げで始まりそうです。
数字だけを、先に確認
01
市場の見通し
2026年11月6日の東京株式市場は、前日の終値から3000円を超える下げで始まりそうです。手掛かりになる大阪取引所の日経225先物12月限は、5日の日中清算値6万0920円を3520円下回る5万7400円でナイトセッションの取引を終えました。下落率は5.78%です。5日の日経平均株価の終値6万1077円90銭と比べると3677円90銭下の水準で、率にすると6.02%の下げを夜のうちに織り込んだ形になります。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は大阪取引所の日中終値比3640円安の5万7280円でした。東証グロース市場250指数先物は30ポイント安の722です。本日の予想レンジは5万6300円から5万8200円とみます。
米VIX指数が一晩で11.59ポイント上がり、28.17になりました。上昇率は69.78%で、2日から4日にかけて20前後にあった水準が、ひとつ上の段へ移った形です。値幅が広がる前提で考える必要があり、寄り付きの値段がそのまま本日の下値になるとは限りません。為替は円高方向に振れています。今朝の東京市場でドル円は157円70銭前後で、5日夕方5時の158円20銭から50銭、数値が下がりました。ユーロ円は5日の終値が176円93銭で、5日朝の177円92銭から99銭の円高です。輸出企業の採算には逆風が重なりますが、5日の東京市場で輸送用機器が33業種の上昇率首位に立った支えは、為替ではなくトヨタ自動車の上方修正という個別の材料でした。
02
AI規制への警戒が半導体から全面安に広がった米国市場
5日の米国市場は3指数がそろって大幅に下げました。NYダウは1833ドル06セント安の5万1523ドル06セントで、下落率は3.44%です。S&P500は334.89ポイント安の7353.73で4.36%安、ナスダック総合は1421.51ポイント安の2万4315.00で5.52%安となりました。NYダウは5万3679ドル01セントで高く始まり、一時5万3710ドル61セントまで上げたあと、引け間際の5万1486ドル82セントまで2200ドル以上下げています。4日に付けた1569ドル40セント高を、まるごと打ち消した形です。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1257.52ポイント安の9011.13で、下落率は12.25%です。3指数のどれよりも深く、売りが半導体に集中したことがこの1本に表れています。米10年物国債の利回りは0.057%下がって4.831%、2年債は0.131%下がって4.450%でした。WTI先物は1バレル90ドル52セントへ2ドル40セント上げて反発しています。
売りの出どころは、中間選挙で上下両院を制した民主党が、AIのデータセンター建設に慎重な姿勢を打ち出すとの観測です。業種別では半導体と半導体製造装置の下げが最も大きく、エヌビディアが9.26%安の181ドル60セント、AMDが17.26%安の404ドル40セント、半導体設計のアームが13.08%安の166ドル72セント、クアルコムが9.49%安の156ドル75セントと、個別の下げ幅が指数を大きく上回りました。記憶素子の銘柄はさらに深く、マイクロン・テクノロジーが17.46%安の656ドル39セント、サンディスクが22.26%安の806ドル43セント、インテルも10.33%安の52ドル25セントまで下げました。見ておきたいのは、売りが設計と製造の外へ出たことです。マイクロソフトはテキサス州のデータセンターの拡大案を拒否したと伝わって3.58%安、AIの建設会社に資金を出している資産運用会社のブルー・アウル・キャピタルも大幅安となりました。AIに設備を売る側だけでなく、その建設に資金を貸す側まで売られています。上昇した業種は不動産の管理・開発だけで、テスラが10.77%安、メタが3.96%安と、半導体以外のハイテクにも売りが回りました。東京市場では5日にアドバンテストとキオクシアホールディングスがともに13%を超えて下げていますが、記憶素子の本家が一晩で17%から22%下げた以上、本日はその続きではなく、もう一段深い水準を試す並びになります。
03
本日の投資戦略
5日の米国の債券市場では、2年債の利回りが0.131%下がり、10年債の0.057%より大きく崩れました。2年債と10年債の差は前営業日の0.30%から0.37%へ開いています。短い側から利回りが落ちたのは利上げへの期待が後退した形で、これを確かめるのが本日夜10時30分の米10月雇用統計です。非農業部門雇用者数の予想は6万5000人で前回の2万9000人から増える見込み、失業率は4.2%で前回と同じ、平均時給は前月比0.3%の予想です。ただ、雇用が予想を下回って金利がもう一段下を向いても、それがそのまま株の買い戻しになるとは限りません。本日の下げの出どころが景気ではなく規制だからです。国内では255社が決算を発表します。前場に三菱重工業が中間決算を出しますが、会社の今期予想は11.7%の経常増益で、この前提をどう見直すかが見どころです。引け後にはKDDI、三井不動産、サンリオが続きます。
支えになる線を下から順に並べると、本日が普段と違うことがはっきりします。いちばん低い52週移動平均線が5万9920円、7月29日の安値が6万0448円、週足のマイナス2シグマが6万1380円、11月3日時点の200日移動平均線が6万1956円65銭です。5日の日経平均株価が付けた安値6万0786円19銭も、この並びの中に収まります。夜間取引の5万7400円は、そのいちばん低い52週線からさらに2500円以上下です。つまり本日の東京市場は、過去の値動きが作った目印が頭上にしかない場所から始まります。下値の手掛かりとして残るのは、昨晩シカゴが付けた清算値5万7280円と、心理的な節目の5万7000円の2つだけです。移動平均線から大きく離れた分だけ戻りの勢いも出やすい一方、支えが無いので下に走り出したときに止まる場所も無い、という両面を持った並びになります。
前場の最初の30分は、値段が決まるまでの時間だと割り切っています。3677円の下げを一度に織り込む寄り付きでは個別銘柄の気配が大きく振れ、指数の値段と中身が合わないことが起こるためです。判断の材料にするのは5万7280円です。この水準を割り込んだまま前場を終えるなら、目印の無い領域をさらに下る動きとみて、下限の5万6300円までを想定に入れます。逆に寄り付き直後の安値から切り返して5万8200円に近づく場面があれば、5日の東京市場で東証プライムの7割を超える銘柄が値上がりしていた地合いが、まだ生きていることになります。5日の下げはアドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ、イビデンの4銘柄で日経平均を約1967円押し下げた一方、値上がり銘柄数は1100を超えていました。指数の数字だけで全体を測ると、本日も判断を誤ります。米VIX指数が28.17という水準にある限り、一日で2000円動くことを前提に置き、5万7280円の上で引けるかどうかを最初の確認点にします。
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5日の米国の債券市場では、2年債の利回りが0.131%下がり、10年債の0.057%より大きく崩れました。
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支えになる線を下から順に並べると、本日が普段と違うことがはっきりします。
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前場の最初の30分は、値段が決まるまでの時間だと割り切っています。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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