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2023年10月12日の日経概況

【市場総括】

2023年10月12日の東京株式市場は続伸しました。終値は前営業日比558円15銭(1.75%)高の3万2494円66銭。前日の米国市場で長期金利の上昇が一服したことでハイテク関連が上昇したことを背景に買いが先行してスタート。半導体関連を中心に主要な大型株が上昇し、上昇幅は3万2,500円超えまですすみました。TOPIXも反発して上昇、34.65ポイント(1.50%)高の2342.49で取引を終えました。

本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続伸しました。ダウ工業株30種平均は4営業日続伸して、前営業日比65ドル57セント(0.19%)高の3万3804ドル87セント、ナスダック総合株価指数も4営業日続伸して、前営業日比96.833ポイント(0.71%)高の1万3659.677、S&P500種株価指数も4営業日続伸して、前日比+18.71(0.42%)の4,376.95で取引を終えました。

PPIの結果が好感されましたが、CPIの発表に備えて上げ幅を縮小する動きとなりました。同日発表された9月のPPIは前月比0.5%上昇、市場予想の0.3%を上回りました。その反面、上昇率の伸びが減速したことを受け、市場は上昇。

12日には注目度の高いCPIが発表されることに備えて、ポジションをはずす動きとなったことからマイナスに転じるなど、変動性の高い1日となりました。長期金利の低下が市場を支えて、プラスを維持して取引を終えました。

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【日本市場の動向】

日本市場は前日の米国市場で長期金利の上昇が一服したことでハイテク関連が上昇したことを背景に買いが先行してスタートしました。半導体関連を中心に主要な大型株が上昇し、上昇幅は3万2,500円超えまですすみました。

損失が膨らんだ売り方(ショートトレード)の買い戻しが入ると一段と上げ幅を広げ、本日の高値で引けました。TOPIXも反発して上昇、34.65ポイント(1.50%)高の2342.49で取引を終えました。

業種別の動きは33業種中、28業種が上昇、5業種のみが下落する買いが優勢の相場でした。半導体・ハイテク関連が強く、電気機器が上昇率1位、機械、ガラス、化学、金属製品などの素材系も強い動きとなりました。

鉱業、パルプ、海運業、空運業に加えて陸運業まで下落し、食料品は小幅に上昇したものの、上昇の勢いは感じられませんでした。

【日本市場のテクニカル分析】

日経の日足はほとんどヒゲがない丸坊主の陽線を形成しました。前日の終値から上放れしてスタート、そのまま上昇したので、上向きのギャップをあけ、ギャップあけは3営業日連続となりました。

3空は売れ、という格言の通り、そろそろ過熱感が出てもおかしくないところですが、RSI、ストキャスティクスなどオシレーター系指標がまだ50付近に位置しており、不思議なほど割高感が出ていません。

20日、60日移動平均線を両方とも終値で回復しており、ここからが動きの分岐点となりそうです。節目に来ているので、下に叩かれると大きな下げ、上に抜けるとさらに上昇が加速します。

東証プライムの売買代金は4兆1765億円、売買高は14億7118万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1317、値下がりは465、変わらずは55銘柄でした。

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【世界市場の総合分析: 今後の投資戦略】

非常に強い動きが続く日経。先週は3日で1800円を超える下げ幅を記録しましたが、その下げの底点から本日の高値(実質的に終値)までは5営業日で1967円とほぼ2,000円近くを上げてきました。

上がってくれて嬉しい!という個人投資家は少なく、乱高下が続くこの相場が難しいと感じる人の方が多いのではないでしょうか。空売りかと思って入ると暴騰で損切りさせられる、今度は買いと思うとすでに2,000円幅の上昇後なので、今から新たに買っていくのも怖い。

そんな悩みを抱えているならきっと1人ではありません。みんなが難しいと感じる相場なので。

市場が様子見ムードを見せてもおかしくないCPI発表の前という要因でも、高値で引けるほど日本株には追い風が吹いています。これからの確認ポイントはこの勢いが継続するかです。

夜間取引の最中に発表された9月のCPI(消費者物価指数)は、前年同月比の上昇率が3.7%、市場予想の3.6%は上回りましたが、8月と同じ水準という内容になりました。

前月比の上昇率が0.4%、前月にあたる8月の上昇率0.6%から減速しています。CPIの結果だけをみるとそこまで心配する内容ではありませんでしたが、夜間先物を大きく下げているリスク要因は中東諸国間の緊張です。

中東情勢が緊迫化すると、原油高の進行、それによる景気後退の懸念が強くなります。株価への影響も大きいことが想定されるので、これからも中東情勢関連のニュースは要チェックです。

市場の流れで気にすべきところは、バリュー株から資金がグロースに移りつつあるということです。押しが強かったグロース系の銘柄には注目したいと思います。

先週の木曜日に紹介した<6481>THKは”底値を抜け出してから、安値を切り上げており、今回の下げでもしっかり値を保ってくれたので注目して良い”という観点で注目、その後、本日まで7.44%を上昇しています。引き続きチェックしてみてください。

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【各市場の動き】

株式指標

日経平均(円)32,494.66+558.15(1.75%)
TOPIX 2,342.49+34.65(1.50%)

為替

ドル・円 149.11 – 149.12+0.35(0.23%)
ユーロ・円 158.44 – 158.46+0.76(0.48%)
ユーロ・ドル 1.0624 – 1.0626+0.0025(0.23%)

海外株式

NYダウ工業株30種(ドル) 33,804.87+65.57(0.19%)
S&P500種4,376.95+18.71(0.42%)
ナスダック13,659.677+96.833(0.71%)

債券・金利

米10年国債(%)4.562-0.100
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