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2021年6月9日の日経概況

2021年6月9日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比102円76銭(0・35%)安の2万8860円80銭でした。
最高値圏で利益確定が出た米国市場が続落と上昇、まちまちな動きになりました。
日本市場は明確な材料がない中、SOX指数の下落により
主力の半導体関連に売りが出るなど、下落が続きました。
今後の投資戦略を含めて
本日も最後までしっかりお読みください。

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【米国市場の動向】

米国市場は続落と続伸、本日もまちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比30ドル42セント(0.1%)安の3万4599ドル82セント、
ナスダック総合株価指数は3営業日続伸して
前営業日比43.190ポイント(0.3%)高の1万3924.911で取引を終えました。

朝方は最高値圏に近いことへの警戒心から
利益確定の売りが先行、
マイナスで推移しましたが、

非農業部門の求人件数が過去最高を更新するなど、
景気回復への期待が大きくなる
景気指標の結果発表を受けて、下げ幅を返上、
マイナスではありますが、
前日の終値付近まで戻って終わりました。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場が方向感に欠ける動きになったことで、
売りが先行してスタート、
下げ幅を160円まで広げました。

半導体市場の参考指標であるSOX指数が下落、
主力の半導体関連銘柄に売りが出ましたが、
コロナワクチンの接種拡大への期待が市場を支え
下げ幅を縮小させて終わりました。

連日上昇率1位をキープして海運が一転、
利益確定が出て、本日は下落率1位。
証券、銀行、保険など金融全般も厳しい動きとなりました。

エーザイの材料が続く医薬品が連日で好調、
空運業、不動産業、陸運業も買われました。

日経の日足は上下ひげを持つ短陰線を形成しました。
前日の終値から下放れしてスタート、
そのまま下げる下向けのキャップを開けました。

これで75日移動平均線がレジスタンスになって
下に転換したのが3回目、
テクニカル分析で考えると、
4回目のチャレンジになる場合、
上に抜けやすいと言われていますが、
そもそも材料が足りないことには
上に抜けることも難しいでしょう。

迷いがまだ続きますが、
チャレンジの回数が多いだけで下に抜けてしまうと、
下げが加速する可能性もあるので、
そのシナリオも念頭に入れておいてください。

東証1部の売買代金は概算で2兆3029億円、
売買高は9億9445万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1106、
値上がりは972、変わらずは115銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

物色の循環が見られています。
前日まで注目してTOPIXが失速気味、
反面、前日から値を飛ばしているのがマザーズ市場です。

本日も1.22%の上昇、
医薬品、バイオ系が見直されているのが
上昇の要因になっています。

今から物色するにはすでに高値付近まできて
迷うような銘柄が多いと思いますが、
焦る必要はなく、調整を待って、
節目をつくったら入る戦略で考えても全然問題ありません。

もう一つ注目するところは
REIT指数。
5/13を底値にして跳ね返り、好調な動きが続きましたが、
前日より調整入りになりました。

こちらもしっかり押し目を作ってくれることで
チャンスが出てくると期待できるので、
今から注目しておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
28,860.80 -102.76(-0.35%)
ドル・円
109.44 – 109.45 -0.08(-0.07%)
ユーロ・円
133.31 – 133.32 +0.01(0.00%)
ユーロ・ドル
1.2179 – 1.2181 +0.0008(0.06%)
NYダウ工業株30種(ドル)
34,599.82 -30.42(-0.08%)
S&P500種
4,227.26 +0.74(0.01%)
ナスダック
13,924.911 +43.190(0.31%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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