2020年9月16日の東京株式市場は小幅に反発しました。
終値は前営業日比20円64銭(0.09%)高の2万3475円53銭でした。
米国市場が経済指標の好調な結果、ハイテク関連銘柄の物色を背景に上昇、
日本市場も買いが先行してスタートしました。
マイナスに沈む場面もありましたが、半導体・ハイテク関連銘柄に
買いが進み、プラスを確保しながら取引を終えました。
本日も最後までしっかりお読み下さい。
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【米国市場の動向】
米国市場は方向感のない動きでも、小幅に上昇しました。
ダウ工業株30種平均は小幅に3営業日続伸して、
前営業日比2ドル27セント高の2万7995ドル60セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比133.67ポイント(1.2%)高の1万1190.32で取引を終えました。
ニューヨーク連銀製造業景況指数が大幅に上昇、
相次ぐ経済指標の改善・上方修正で
投資家心理が改善、買いが先行した結果
200ドル上昇まで進む場面がありました。
午後に入ると、アップルなど上昇をリードした
銘柄に利益確定の売りが入って上昇幅を縮小、
2ドル高と下落寸前まで進んで終わりました。
一方、ハイテク関連は買いが続き、幅のある上昇を記録しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場同様、小さい動きに終始しました。
米国市場でハイテク関連が物色され、
日本市場でも半導体など関連業種に買いが波及しました。
円相場が105円台前半まで上昇する円高傾向で
輸出関連業種には売りが広がり、
上昇幅は限られ、マイナスに沈む場面もあるなど
浮き沈みのある相場を演出しました。
東京エレクトロン、アドバンテスト、
NEC、富士通などの半導体、ハイテク関連銘柄が買われ、
自動車、海運業は売られました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陽線を形成しました。
平で幅が狭くなったボリンジャーバンドの+2σまでは進めますが
そこを抜け出すことができず、
終値では中に戻る動きが続いています。
高値と安値は前日より切り上げて上昇の形になったので、
上昇の勢いが衰えているわけではありません。
レンジが狭くなっている分、
もどかしい動きにはなっていますが、
上に抜けてくると力強く
24,000円を目指す動きになる可能性もあるので、
乗り遅れないように常に注目していきましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆1398億円、
売買高は11億6886万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1357と、
値下がりは732銘柄、変わらずは85銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
7年8カ月ぶりの首相の交代、
菅義偉内閣が16日夜、正式に発足します。
株式市場は大きく歓迎するというところまではいきませんでしたが、
ここまでの経済政策・金融政策が維持されるとの期待で
かろうじてプラスを確保しながら
今後の行方を見守る運びとなりました。
政策の継続性を確保したと言うことで、
外国人投資家に安心感を与えることはもちろん良い流れですが、
逆に考えてみると「大きな革新、改革」は
期待しづらいということも意味するのではないでしょうか。
菅首相が総裁選で携帯電話料金の引き下げを
重ねて言及したことで、
通信株には逆風が吹きましたが、
外国人の目からすると、
「限られた業種叩き」をする場合ではなく、
より大きいピクチャーを見せてくれる場面ではないかという、
少しは首を傾げるような一面でもあります。
しかし、誰もが望むことは「前向きな日本」、
これからの日本を元気いっぱいリードしていただきたいところです。
逆風が吹く業種は、いずれは戻ってくるので、
「底待ち」のポートフォリオに入れておき、
短期間ではDXと半導体関連の戻りに注目してみましょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
23,475.53 +20.64(0.09%)
ドル・円
105.31 – 105.32 -0.43(-0.40%)
ユーロ・円
124.88 – 124.90 -0.74(-0.58%)
ユーロ・ドル
1.1857 – 1.1859 -0.0023(-0.19%)
NYダウ工業株30種(ドル)
27,995.60 +2.27(0.00%)
S&P500種
3,401.20 +17.66(0.52%)
ナスダック
11,190.324 +133.673(1.20%)
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