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2019年3月18日の日経概況

2019年3月18日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比133円65銭(0.62%)高の2万1584円50銭で終えました。
米中貿易摩擦関連でポジティブなニュースが出たことを背景に
週末の米国市場は上昇、半導体関連銘柄にも物色が戻りました。
日本市場は米国市場の流れを引き継ぎましたが、それ以外の材料不足で
上げ幅は縮小させて引けました。
外部の材料に左右されやすい今週の展望を含め、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は3日続伸して、
前営業日比138ドル93セント(0.5%)高の2万5848ドル87セント、
ナスダック総合株価指数は反発して
前営業日比57.617ポイント(0.8%)高の7688.527で取引を終えました。

米中の貿易摩擦関連で進展があったとの報道を材料に
投資家心理が改善しました。
中国の劉鶴副首相が米国の高官と電話で協議し、
進展があったと新華社通信が15日報道したのが材料でした。

半導体関連、ボーイングを巡ってのポジティブニュースが出たことも
相場を引き上げました。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したことを出掛りに
買いが先行してスタートしました。
半導体関連や主力株に買いが戻り、160円あまりまで
上昇幅を広げましたが、年度末に向けて機関投資家が
利益確定の売りを継続していることで上値は限定的な範囲でした。

注目されていた2月の貿易統計速報は
5カ月ぶりの黒字でしたが、ほぼ市場予想通りだということで
市場への影響は限定的でした。

その他製品、金属製品、化学など
景気敏感株が物色され、内需系は上昇はしましたが、
上昇幅が限定的な範囲でした。
一方、33業種中、鉱業が唯一下げました。

材料不足により売買は低調で1週間ぶりに2兆円を割り込みました。
東証1部の売買代金は1兆9134億円、
売買高は10億3392万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1695、
値下がりは385、変わらずは56でした。

日経の日足は注目に値する形を形成しました。
前日の終値から上放れしてスタート、
場中に長い下ヒゲを作りましたが、21,500円という節目では止まり、
強く反転して短陽線を作りました。

高値では短期的に下向きになったボリンジャーバンドの+1σで抵抗に会い、
まだ不安定さを残しましたが、
3/7から続いた21,500円の下で持ち合っていた悩みから上放れした様子です。

3/4の高値とボリンジャーバンドの+2σが重なる位置にあるので、
順調に上げていく場合は抵抗になるポイントであることを
念頭に入れておきましょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末は「来週の動きは欧米外部環境に左右される流れが予想されます。」と解説、
本日は米国の株高、半導体関連銘柄への見直しが入って
日経も上昇する展開になりました。

やはり外部頼みでは積極的にならず、
1週間ぶりに2兆円を割り込んだ低調な商いがそれを証明します。
ただし、米国株の強さは日本市場にポジティブな材料で
今後の予定でFOMCなどがポジティブな材料を出してくれると
早期に節目を突破する可能性が出てきました。
ただし、外部環境は自分ではコントロールできないことができないので
急変には気をつけるべきでしょう。
とは言って下を大きく揺さぶる材料もなさそうなので、
先週注目するように伝えた業種に少しずつ仕込みを入れてもいいしょう。

3/19-20は米国のFOMCで、20日にパウエルFRB議長の会見が行われ、
21日が春分の日なので、
明日は様子見で停滞した動きが予想されます。

今週の動きを観望してから来週の方向性に合わせて
トレードを再開するのも一つの有効な戦略といえます。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
21,584.50 +133.65(0.62%)
ドル・円
111.51 – 111.52 -0.14(-0.12%)
ユーロ・円
126.54 – 126.58 +0.09(0.07%) 
NYダウ(ドル) 
25,848.87 +138.93(0.54%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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