2019年6月17日の東京株式市場は小幅続伸しました。
終値は前営業日比7円11銭(0.03%)高の2万1124円00銭で終えました。
先週末の米国市場が半導体関連主導で軟調、
日経は指数こそ上昇したものの、TOPIXを含めた多くの銘柄には売りが主導でした。
材料の出た銘柄を中心とした動きになると予告した先週末の解説通りで、
主要イベントの結果が揃うまではこの動きが続くでしょう。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は小幅反落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅反落して、
前営業日比17ドル16セント(0.1%)安の2万6089ドル61セント、
ナスダック総合株価指数も小幅反落して
前営業日比40.471ポイント(0.5%)安の7796.659で取引を終えました。
方向感のない動きでした。
中国の5月の工業生産高が市場予想を下回ったことを受け
景気に対する懸念が広がり、相場を押し下げました。
中国関連銘柄および、半導体関連も売られることで
下げ幅を広げましたが、米国の経済指標で
5月の鉱工業生産指数、6月の消費者態度指数などが市場予想を上回った
ことが下げ幅を縮小させました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が方向感なしに動いたことを反映して
やはり方向感のない動きに終始しました。
香港のデモという悪材料が懸念されましたが、
意外と香港市場が落ち着いたことを受け、
日本市場の下げも限定的で、
先週末の終値を挟んでの攻防が中心でした。
上昇はしたものの、東証1部の値上がり銘柄数は570、
26.6%にとどまり、値下がりの方が1,400以上の
歪な動きで迷いを強める投資家心理を写しています。
水産、海運業が上昇、石油、保険業種にも買いが進みました。
33業種中4業種のみが上昇、
電気・ガス、鉄鋼には厳しい売りが入りました。
商いは2兆円割れに加えて売買高が
10億株に届かない低調ぶりで
東証1部の売買代金は概算で1兆6498億円、
売買高は9億3471万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は570、
値下がりは1483、変わらずは90銘柄でした。
日経の日足は上下ヒゲを持つ長い短陽線を形成しました。
先週末より高値と安値が切り上げたので、
25日線に支えられ、上に跳ね上がった形になりました。
これで6/10-6/12で形成されたアイランドリバーサルを支えて、
明日も上昇する場合は、6/4からの安値切り上げが現れることになります。
25日線が支えた上に先週末に解説した通り
「21,000円の上をキープしたということに
意味を与えることができます。」
6/12の高値を超えて新たなトレンド形成になるかを
確認していきます。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
先週末の米国市場は半導体関連がリードして軟調、
日経も売りが全体的に大きかったですが、
指数としてはプラスで終わったことを評価できます。
先週末の解説では「まとめると、一方的な買いが進むのは難しく
材料の出た銘柄への買いが集中する傾向が強まると予想します。」と説明、
本日はその通りの動きで26.6%の上昇のみで
指数を引き上げたというのは集中が進みすぎたと言えるレベルです。
主要イベントの多い今週の状況を考えると
動きがすぐ安定するとは思えませんが、
材料が出たものに関しては継続して観察して、
保持の場合は利益確定の戦略を重点を置きます。
新規のポジションを立てるのは今週以降でもよいでしょう。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,124.00 +7.11(0.03%)
ドル・円
108.57 – 108.58 +0.37(0.34%)
ユーロ・円
122.04 – 122.08 -0.05(-0.04%)
NYダウ(ドル)
26,089.61 -17.16(0.1%)
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