2018年7月19日の東京株式市場は5日ぶりに反落しました。
終値は前営業日比29円51銭（0.13％）安の２万2764円68銭でした。
米国市場が上げ下げ、まちまちな動きになる中、
上昇する要因と上海市場が軟調な動きになるなどの
下げ要因が拮抗し、午後からは前日の終値を挟んでの動きに終始しました。
週間ベースでは陽線を形成、もう一度上値に挑戦する
可能性を濃く残しましたが、調整入りの流れも考えられる際どい形です。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は5日続伸と反落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して
前営業日比79ドル40セント（0.3％）高の２万5199ドル29セント、
ナスダック総合株価指数は小幅に反落して
前営業日比0.674ポイント安の7854.444で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は1ヶ月ぶりの高値を記録しました。
モルガン・スタンレーが市場予想を超える決算を発表したことで
金融銘柄全般に買いが入るなど
好調な企業業績を背景に投資家心理の強気傾向が続きました。
前日まで連日の高値更新を続けた主要銘柄が
利益確定に押されたナスダックは小幅の反落になりましたが、
大きく売り込まれる場面はなかったので、
まだ堅調な動きが続きそうです。
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【日本市場の動向】
日本市場は心理的な節目を前にして拮抗する動きになりました。
堅調な業績を背景に連勝した米国市場の動きを引き継ぎ
買いが先行してスタート、
上昇幅は100円を超える場面もありましたが、
個人投資家の利益確定売りも膨らみ
上昇幅を縮小させました。
前日の米国市場でアプライドマテリアルズ（AMAT）など
半導体製造装置関連銘柄が動意づいたことから
東京市場でも半導体関連に買いが入るなど
上昇の要因とともに、
上海市場が冴えない動きになることから売りも広がりました。
112円台に落ちてきた円安傾向の一服も加わり、
午後に入ると、前日の終値を挟んで拮抗が続き、
大きな動きなしに本日の取引を終えました。
厳しい動きを強いられていた石油・石炭製品に買いが入り、
鉱業、機械もしっかり。
食料品、小売、不動産などの内需には売りが出ました。
日経の日足は上下ヒゲを持つ短陰線を形成しました。
前日の日足から高値と安値を切り下げ、
再び23,000円の壁にぶつかる流れに入りました。
テクニカル的には明日と来週の前半が勝負どころでしょう。
前半から中盤にかけて調整した後、
早い時間でトレンド転換してくると、
今週の上昇トレンドが継続していると解釈され
早いうちに23,000円上に抜ける可能性があります。
その反対は、6/13から7/5に至るまでの
調整を再現して、踏襲することも考えられます。
週足では明日の動き次第で、2週連続の陽線を記録しそうですが、
上髭の長い短陽線で、先週より勢いが弱くなったことを示すことになるので、
このヒゲを消す形で引けて欲しいところでもあります。
東証１部の売買代金は２兆1958億円、
売買高は12億660万株でした。
東証１部の値下がり銘柄数は1086、
値上がりは942、変わらずは74銘柄でした。
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【日本市場の総合分析： 今後の投資戦略】
高く始まって下落に入り、再び上昇、
そして小幅下落で引けるという小さい範囲で激しく動く相場でした。
来週の動きまで読める訳ではありませんが、
明日の形次第では、しばらく調整に入る可能性の高い形になっています。
ドル・円の形もちょうど頭打ちの形を形成しているので、
テクニカル的な形が意識される動きは明日は予想されます。
円安が一服したものの、本日の指標気になるものは
１～６月の貿易統計速報 、
輸出額は前年同期比で6.2％増の40兆1305億円で、
上期に40兆円を超えるのは2008年以来、10年ぶりだそうです。
好調なようで、さらにニュースを深掘りすると
懸念点も浮き彫りになります。
特に伸びた部門は半導体関連製品の中国向け輸出、
中国の景気が減速すると、下半期の統計に響くので
10年ぶりの金額にも関わらず警戒は必要です。
週末要因を考えて、輸出関連銘柄には
利益確定が広がる可能性が高いですが、
米国の業績好調ぶりが続くと急激な円高にもふれないので、
押し目買いのチャンスとみなします。
その他、空売りで利益を残してきた銘柄も
利益確定のタイミングに来ているものが多いので、
買い戻しの決済注文は必ず設定しておきましょう。
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【各市場の動き】
日経平均（円）
22,764.68 －29.51(－0.13%)
NYダウ（休場）
25,199.29 ＋79.40(0.31%)
ドル・円
112.74 – 112.75 －0.31(－0.27%)
ユーロ・円
131.24 – 131.28 －0.15(－0.11%)
