2018年4月27日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比148円26銭(0.66%)高の2万2467円87銭でした。
2月5日以来およそ2カ月半ぶりの高値を記録しました。
つまり2月の時点まで株価を戻したという意味ですが、
まだ1月の高値で24,000円が残っており、
「とにかく売って」と言われる5月相場に入ってから
どれだけ頑張ってくれるかが関心の焦点になります。
上昇トレンドの強まる日経、今後の投資戦略を含めて
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は2営業日続伸、反発となりました。
ダウ工業株30種平均は2営業日続伸して
前営業日比238ドル51セント(1.0%)高の2万4322ドル34セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反発して
前営業日比114.939ポイント(1.6%)高の7118.677で取引を終えました。
懸念材料が一気に払拭されて、明確に上昇する日でした。
個人情報の流出問題で業績への影響が懸念されていた
フェイスブックは市場予想を超える好調な結果を発表、
アナリストによる目標株価引き上げも相次ぎ、
9%の上昇で市場を引き上げました。
また、3%台を突破した長期金利が3日ぶりに
3%を下回るまで低下したことも市場の追い風になりました。
フェイスブック、AMDなどのITセクターが強くなったことは
日本にもポジティブな影響として現れます。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が上昇したことを背景に
買いが先行してスタートしました。
前日の終値から上放れしてスタート、好調な業績を発表した
主力銘柄に買いが入る他、
円安の一服を受けて、ディフェンシブ銘柄も買われることで
市場を押し上げました。
今週中発信してきた通り、主力・好決算銘柄への物色が続きましたが、
減益見通しを発表して大きく下落したファナックが
市場に大きな影響を与える値がさ株であるが故に
上値を抑えられる要因になりました。
平和モードに流れが変わってきた、韓国と北朝鮮の首脳会談など
外部環境の改善も加わり、今週は明確な上昇で終わり、
一休み入れる来週以降も好調な動きが予想されます。
日経の日足は上下ひげつきの十字架を形成しました。
十字架は迷いのサインで相場が反転する際のサインとして
解釈されるのが一般的ですが、
好調な業績と外部環境の改善を背景にする現在は
上昇途中の現れだとみることができます。
壁として認識される一目均衡表の雲を
一気に突破したので、投資家の先高観はさらに高まります。
これからは下がってきた際に、雲または
75日線が支えになってくれるかが確認のポイントになります。
週足では5週連続の陽線を形成、
節目となる26週移動平均線も実体でまたがってきました。
この線まで上に抜けると、日経は急速な上昇モードに入ります。
東証1部の売買代金は概算で3兆3144億円、
3月23日以来の大きさを記録しました。
売買高は18億8212万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は983、
値下がりは1019、変わらずは81銘柄でした。
値下がりの方が大きくなっているのは、
主力銘柄が買われた結果を反映しています。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
米国市場でIT関連銘柄が動意づいたことで
日本の情報・通信関連、半導体関連などに買いが入ることは
容易に予想されたことですが、
円安が一服したことで内需・ディフェンシブ銘柄まで買われたことは
日本株の復活を予告するサインのように映ります。
ネガティブとして働くはずの材料がポジティブに動き時、
市場は強気に傾いている解釈することができます。
現在がその状況です。
ただし、来週は横ばいか、調整を挟む動きを予想します。
まず、営業日が2日しかないことは盛り上がりに欠ける要因です。
次、外部環境に影響を与えるイベントが多く予定されています。
5月1-2のFOMC、5月4日の雇用統計は
米国の長期金利動向に大きな影響を与える要因で、
上昇基調に入った長期金利を加速させる場合は、
円安誘発による株価へのポジティブ影響を相殺し、
米国株の下落を通して、ネガティブな影響を与える可能性があります。
連休明けも決算発表がラッシュ続きで、
投資戦略は変更なしで、好業績・主力銘柄へ引き続き注目、
セクターでは底抜けが明確になり、
動画マガジンでも紹介して大きな実績を作りつつある
不動産セクターに注目する価値があります。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,467.87 +148.26(0.66%)
NYダウ(休場)
24,322.34 +238.51(0.99%)
ドル・円
109.31 – 109.32 -0.01(0.00%)
ユーロ・円
132.03 – 132.07 -0.95(-0.71%)