2016年9月14日の東京株式市場は反落になりました。
終値は114円80銭(0.69%)安の1万6614円24銭でした。
米国市場が大きく下げたことでまず下げる材料は揃っていましたが、
上昇の材料が見つからない相場で、寄り付きから売りがリードしました。
前日解説したテクニカル分析上の懸念点が現在化するように見えますが、
外部的にはファンダメンタル・テクニカル分析両方
明るい材料がないことが薄い商いにつながっています。
本日も最後までしっかりお読みください。
【米国市場の動向】
前営業日の米国市場は大きく反落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に反落して、
前営業日比258ドル32セント(1.4%)安の1万8066ドル75セント、
ナスダック総合株価指数も反落して
前営業日比56.633ポイント(1.1%)安の5155.255で取引を終えました。
原油先物市場が下落したことを受け、大型資源関連株が下落
市場の下落をリードしました。
米国のTモバイルUSやスプリントがiPhone7の予約が好調でることを
明らかにすると、アップルが3%以上上昇して、市場を支えましたが、
雰囲気を反転させるには力不足でした。
【日本市場の動向:ファンダメンタル】
日本市場は前日の米国市場が大幅反落したことを受け、
売りが先行、97円安くスタートしました。
外資系5社による注文の動向は100万株の売り越し、
9月に入っては10営業日中、6営業日で売り越しになっています。
アップルの株価が上昇することで、関連株のアルプスなどが
買われるなどの小さい材料はありましたが、
マイナス金利の深堀を懸念して銀行株が下げるなど
大型銘柄の下げが市場を主導しました。
【日本市場の動向:テクニカル分析】
前日は米国市場の分析にも触れ、
「もう一度下落を準備するような形になっています。」と伝えましたが、
本日は75日線で拮抗する持ち合いになりました。
日本市場は上ヒゲを持つ小陰線を形成しながら、
前日伝えた懸念点が現実になりつつあることを示しました。
なんとか横ばいを保っていた25日移動平均線が下向きに転換、
横ばいだったボリンジャーバンドも本日より下向き出しました。
次の確認ポイントは75日線または8/26の安値で止まるかであります。
ここで支えられることを望みますが、
16,500円台に価格帯別売買高が厚く蓄積されていることで
ここを割り込むと戻りが相当力が必要なことになります。
【日本市場の総合分析:今後の展望】
前日まで一貫して伝えている通り、
現在の乱高下が止まることは難しく、
薄い商いの中、乱高下をさらに深くすることが予想されます。
今週に入っては薄い商いが続いていることから、
資金の銘柄・市場感シフトも考えられますが、
そもそも他の金融商品へのシフトも考えられる状況です。
トレンドがなく、全体が材料にびくびくと反応する相場なので、
個人投資家は利益確定した資金をしっかり温存してから
次のトレンドに備えることが賢明な行動でしょう。
「やらないも相場」という格言を思い出してください。
東証1部の売買代金は概算で1兆7672億円、
売買高は16億6404万株でした。
値下がり銘柄数は1281 、
値上がりは533、変わらずは161銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):16,614.24 -114.80 -0.69%
NYダウ(ドル):18,066.75 -258.32 -1.40%
ドル(円): 102.65-66 +0.84円安 +0.82%
ユーロ(円): 115.26-30 +0.95円安 +0.83%