2016年1月5日の東京株式市場は続落しました。
終値は前営業日比76円98銭(0.42%)安の1万8374円00銭でした。
下げ幅は限定的になったもののまだ方向感が定められない中国市場の動き、
中東地域の地政学リスクが意識され
リスク資産である株式に資金が流れなくなっています。
下値は限定的で売られ過ぎという見方もありますが、
テクニカル的には下にむけてトレンドが出る可能性もあるので、当分は注意が必要です。
前営業日の米国市場は大幅に続落しました。
ダウ工業株30種平均は小幅続落して、
前営業日比276ドル09セント(1.6%)安の1万7148ドル94セント、
ナスダック総合株価指数も続落して、
前営業日比104.322ポイント(2.1%)安の4903.089で取引を終えました。
大発会を迎えて、世界主要市場の中でで始めての相場オープンになった
日本市場は米国相場・中国市場の急落を受けて
大きく下落して始まりました。
サーキットブレーカーが初めて発動されるほど悪化した
中国市場の状況を反映して、日本市場や欧州市場が下げたことで、
投資家心理が冷え込みました。
ダウは前回の安値を割り込んで、テクニカル的に支えになるところが
崩れかかっているところもテクニカル派の投資家心理も冷やしています。
日本市場は前日の大きな下げがあって自律反発してもいい位置でしたが、
中国市場の動きが不安定なまま、米国市場も大きくさげたことを受け
52円安くスタートしました。
中国株の影響が強く、プラス圏に転じると日本株も
プラス圏に浮上する場面もありましたが、上値を買ってくる動きは見られず、
再びマイナスに沈没、 −76円の18,374円で引けました。
世界株安の動きから考えると下値は限定された方で、
昨日の下げ幅も考えると確かにここから反転してもいい位置には来ています。
テクニカル的には売られ過ぎのサインも出ていますが、
①ファンダメンタル的にはまだ上値をひっぱるような要因が見当たらないこと、
②テクニカル的にもボリンジャーバンドが下に向かってのトレンドを強める形にも
なってきたことを考慮すると、
当分下げを強める可能性もある流れになってきています。
長期的な上げ目線に変更はありませんが、
戦略メルマガで取り上げている空売り銘柄を含め、
中短期的な空売り戦略をポートフォリオに取り入れる戦略も有効でしょう。
そもそも東証1部の売買代金は概算で2兆2013億円で、
市場参加者自体が少なく、様子見ムードが強く支配しています。
売買高は19億2364万株、東証1部の値下がり銘柄数は1009、
値上がりは796、変わらずは130銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:18,374.00 -76.98 -0.42%
NYダウ(ドル):17,148.94 -276.09 -1.58%
ドル(円):118.99-08 +0.02円安 +0.02%
ユーロ(円):128.06-10 -1.75円高 -1.35%