2016年1月20日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比632円18銭(3.71%)安の1万6416円19銭でした。
原油安、中国市場の不安、為替市場の円高進行、
いままで市場を揺さぶっていた要因がすべて揃い
日本の相場を攻撃してくるような格好になりました。
昨年の安値はすでに割り込み、2014年10月31日以来の安値水準まで下げてきました。
売られ過ぎだとはわかりつつ、手を出すすべはないので、
パニックが治るまで、個人投資家はじっとしていましょう。
「やらない時はやらなくてもいい」、それが個人投資家の特権でもあります。
前日の米国市場は小幅の反発と続落、まちまちな動きになりました。
ダウ工業株30種平均は小幅反発で、
前営業日比27ドル94セント(0.2%)高の1万6016ドル02セント、
ナスダック総合株価指数は続落して 、
前営業日比11.467ポイント(0.3%)安の4476.950で取引を終えました。
ナスダック総合株価指数は2014年10月23日以来、
およそ1年3カ月ぶりの安値を記録しました。
日本市場の反発を始め、欧州市場など世界の株高を受け
(ドイツ株のDAXは142ポイント高の9664、
ロンドン株も反発して、96.88ポイント高で終了)
買いが進みましたが、原油安など懸念材料は改善のめどが立たず、
基本的には方向感のない動きが続きました。
日本市場は前日の動きで底うちが期待されましたが、
1. 方向感のない米国市場の動きで明確なリード要因がない
2. WTI原油が 時間外取引で1バレル27ドル台にまで下落
3. 再び下げに転じる中国市場の不安
4. 116円台に突入した円高の影響
すべて絡み合い、市場を押し下げ今年最大の下げ幅を記録しました。
テクニカル的にみても、本日の安値より安いところを下がすためには
2014円10月30日以前に遡る必要があり、
株価は1年3ヶ月前の水準に戻ったことになります。
前日は「底打ちにはなったものの、まだ外部要因の改善には至ってなく、
材料による乱高下は当分続くとみられます。」と書きましたが、
見事に1日で再び底を作りにいく動きになりました。
基本戦略は空売りが利益確定に近づいていたことから
さらに利益が増える動きに変わったので、しっかりついていて
利益を極大化する戦略です。
また引き続き、決算発表が本格化してくるにつれて、関心を持っている銘柄の
発表スケジュールは買う前に必ずチェックするようにしましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆6725億円、
売買高は25億6622万株でした。
東証1部の値下がりが97%で全面安、
値上がり銘柄数はわずか40で、変わらずは9でした。
■各市場の動き
日経平均: 16,416.19 -632.18 -3.71%
NYダウ(ドル):16,016.02 +27.94 +0.17%
ドル(円):116.60-64 -1.30円高 -1.10%
ユーロ(円):127.72-74 -0.37円高 -0.29%