2015年8月26日の東京株式市場は大幅に反発しました。
終値は前営業日比570円13銭(3.2%)高の1万8376円83銭でした。
直近の下げ幅が大きかった分、戻すスピードも早く
今年最大の上げ幅となりました。
先週末より2,000円以上下げたことに加え、
25日夜の中国 中央銀行による追加金融緩和の決定が発表されると、
中国・上海株が底堅く推移した結果、日経にも買いが入りました。
前日の米国市場は6日続落しました。
ダウ工業株30種平均は続落して、
前営業日比204ドル91セント(1.3%)安の1万5666ドル44セント、
ナスダック総合株価指数も6日続落し、
前営業日比19.760ポイント(0.4%)安の4506.488で取引を終えました。
ダウは2014年2月6日以来の安値、
ナスダック総合株価指数は10カ月ぶりの安値でした。
同日の日経とほぼ同じ動きをしたことがアイロニーです。
25日夜の中国 中央銀行による追加金融緩和の決定が発表され、
400ドルの上昇幅を見せるほど買いが進む場面もありましたが、
上値が重くなり、次第に下落に転じました。
米国市場にはまだ先行きに対する不透明感が強く、
投資家心理は依然、不安が強い雰囲気です。
日本市場は直近の1週間で2,000円以上を下げたことから
自律反発しやすい位置にいたことに、
25日夜の中国 中央銀行による追加金融緩和の決定が発表されたことが加わり、
買いが先行して始まりました。
底値圏に入りながら売買高が高まり、
今年最大の上げ幅を演出したことで、
底入れの雰囲気は整いつつあります。
ただし、テクニカル的に見ると、本日の安値が前日の安値を割り込み、
形としては持ち合いになっていることが懸念事項です。
もう一度本日の高値を切り上げ、トレンド転換することを確認してから
買っていく雰囲気なのかを確かめるのがよいでしょう。
またファンダメンタル的には、
1. 米国市場がまだ不安定な動きをしていること、
2. 中国市場・景気に関してはまだなにも根本的な対策がなされてないこと
3. 9月と予想されてきた米国の利上げが控えていることから
一気に戻す動きよりは途中で乱高下を挟みながら
戻る動きが想定されます。
東証1部の売買代金は概算で3兆8000億円、
売買高は34億4739万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1792と全体の95%、
値下がりは92、変わらずは10でした。
■各市場の動き
日経平均(円):18,376.83 +570.13 +3.20%
NYダウ(ドル):15,666.44 -204.91 -1.29%
ドル(円):119.53-56 -0.19円高 -0.16%
ユーロ(円):137.29-32 -0.75円高 -0.54%