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2015年10月05日日経概況

2015年10月05日の東京株式市場は大きく上昇しました。

終値は前営業日比280円36銭(1.58%)高の1万8005円49銭でした。

市場予想を大きく下回る9月の米雇用統計を受け、

米国市場が大きく上昇したことが影響した上に、

環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意に近づいたという

先行きに対する透明度が高まり投資家心理が改善されました。

約2週間ぶりに節目の1万8000円台を回復しましたが、

商いが十分でない中での上昇なので、

本格的な上昇モードに戻るには参加者がもうちょっと欲しいところですね。

 

先週末の米国市場は大幅に上昇しました。

ダウ工業株30種平均は大幅な上昇で、

前営業日比200ドル36セント(1.2%)高の1万6472ドル37セント、

ナスダック総合株価指数は3日続伸で、

前営業日比80.691ポイント(1.7%)高の4707.775で取引を終えました。

 

前日までの上昇に対する利益確定の動きに加えて、

9月の製造業景況感指数が 悪化したことを受け、

下げ幅を210ドルまで広げる場面がありましたが、

引けにかけて下げ幅を縮小させました。

 

9月の米雇用統計が非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人増え、

(市場予想20万)を大きく下回ったことで、

米国景気に対する不透明感が広がり、朝方は下げて始まりました。

下げ幅を258ドルまで広げてからは、

景気回復の一服が利上げの先延ばしになるとの予想が広がり、プラスに転じました。

1日の上下幅は500ドル近くで、

明確なトレンドというよりは方向感を失っている感覚が強いと言えます。

 

日本市場は米国市場の動きを引き継ぎ、ギャップ開けながら

大きく上昇して始まりました。

市場予想を大きく下回る9月の米雇用統計を受け

米国市場が大きく上昇したことや、TPP交渉が大筋合意に近づいたというで

幅広い銘柄に買いが広がりました。

TPP恩恵銘柄として分類される自動車関連、食品などの銘柄買われて

350円の上昇幅になることもありましたが、上値では利益確定により抑えられました。

しかし、大きく下に戻ることはなく、節目の1万8,000円台は保ちながら引けました。

 

テクニカル的にみても、ギャップを開けながら上昇した陽線を形成しましたが、

高値は下向きの25日線に抑えられたこと、

商いが2兆円をかろうじて超えたくらいの低調であることから

まだ本格的に上昇に戻ってきたとは言い難い現状です。

下向きだったボリンジャーバンドが直近の回復基調に合わせ

横ばいになっており、ここで継続した切り上げがないと、

持ち合いになることも考えられる形です。

また、低調な商いは海外投資家がより積極的に戻ってくることで

回復を目指すことが必要です。

 

底から抜け出した銘柄が多くなってきたので、

ファンダメンタル的にしっかりしていて、

テクニカル的な底入れ後の上昇開始になる銘柄を中心に

戦略を立てて行きます。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆0029億円、

売買高は18億9654万株でした。

東証1部の値上がり銘柄数は1390、値下がりは416、変わらずは92でした。

 

■各市場の動き

 

日経平均(円):18,005.49    +280.36    +1.58%

NYダウ(ドル):16,472.37    +200.36   +1.23%

ドル(円):120.01-04    -0.05円高     -0.04%

ユーロ(円):134.78-80    +0.73円安    +0.54%

 

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