2015年10月20日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比75円92銭(0.42%)高の1万8207円15銭でした。
前日の米国市場が上昇することで、数字上では上昇しましたが、
方向性が定まらない中、四半期決算発表を控えて
様子見するムードが強く、前日の安値を挟んでの小動きに終始しました。
前日の米国市場も明確な方向性にかけた迷いの相場でした。
ダウ工業株30種平均は続伸して、
前営業日比14ドル57セント(0.1%)高の1万7230ドル54セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比18.783ポイント(0.4%)高の4905.471で取引を終えました。
ダウとナスダック総合指数は本日も
2カ月ぶりの高値を更新してきました。
前日発表された中国の7~9月期 GDPが前年同期比6.9%増で、
6年半ぶりに7%を下回ったことで、世界景気の先行きに対する
不透明感は広がり、米株式にも売りが広がりました。
しかし、最近は景気観測とは反対に株価が動く傾向が強くなっただめ、
引けにかけてプラス圏に浮上して取引を終えました。
日本市場は米国市場の流れを引き継ぎ、昨日終値から上昇してスタート、
買いが広がる場面はありましたが、
基本は四半期決算を見据えての様子見ムード。
朝方以降は下げ続ける展開を見せたあと、下げ渋って終わりました。
基本的な雰囲気はこれから始まる4半期決算の結果を見極めたい、
特に6月以降は中国の景気減速を示す指標が多くなったことで、
日本企業への影響を気にする投資家は多くなっています。
株式市場が先行指標になるのは事実ですが、
中国の景気減速の影響が本格的に数字に反映されるのは次の四半期以降なので、
今回はその前兆としての位置付けで捉えた方がよいでしょう。
テクニカル的には前日のローソクにすっぽり囲まれる包み線を演出、
商いも少ないことから方向感の定まらない「絶賛持ち合い中」です。
ここからもう一度25日線に急激に戻ることになると
空に上に島が二つ残った形です。力強い相場は11月以降、
徐々にこの島の高値を切り上げで行くことで確認することができると予測します。
東証1部の買代金は概算で1兆8235億円、売買高は17億8100万株売で
ほぼ半年ぶりの低調な商いでした。
上昇はしたものの値上がり銘柄数は688と、全体の36%強にとどまり、
値下がりが1070、変わらずは143銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均:18,207.15 +75.92 +0.42%
NYダウ(ドル):17,215.97 +74.22 +0.43%
ドル(円):119.36-38 +0.24円安 +0.20%
ユーロ(円):135.64-68 +0.20円安 +0.15%
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