2015年12月03日
の東京株式市場はわずかに反発しました。
終値は前営業日比1円77銭(0.01%)高の1万9939円90銭でした。
米国市場が大幅に下落したことを受け、朝方は売りが先行して始まりましたが、
底堅さが確認されると海外からの買いが加わり、下げ止まる展開になりました。
上昇とはいうものの基本的には方向感にかけた展開でした。
しかし、米国市場の大幅な反落にもかかわらず、硬く守ったことは
先行きに対する期待をもたせてくれる1日でした。
前営業日の米国市場は大幅な反落になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅反落して、
前営業日比158ドル67セント(0.9%)安の1万7729ドル68セント、
ナスダック総合株価指数も反落して、
前営業日比33.084ポイント(0.6%)安の5123.222で取引を終えました。
WTIの1月物が 1バレル40ドルを割り込み、
原油市場が下落することを受け、
エクソンモービルなどの石油や素材株が売理こまれることで市場全体がさがりました。
日本市場は2万台を突破の達成感が続く上に、
前日の米国市場が大幅に下落したことを受け、
売りが先行して始まりました。
前日終値より44円安くスタートしましたが、
予想したほど売り込まれないことで、底は硬いとの思惑が広がると同時に
為替市場で円安が進んだことなども加わり、一進一退の後は
わずかな上昇で終わりました。
テクニカル的には、形からして2万円達成が
直近の天井というサインをだして、調整に入る様子です。
ここから再び2万円を抜くにはまだ材料不足で、
市場の関心は本日の夜に予定されているECB理事会の結果です。
ここで追加緩和が実施され、規定事実として織り込むつつある
米国の利上げが影響範囲を明確に示して終わると、
反転して上昇を継続すると予想できます。
主要銘柄が硬く守っていることから、利益確定のタイミングを計るのが
難しくなっています。
明日の動き次第で意外と早い反転で上にいくことも考えられますが、
明日の雇用統計まではしっかりみて判断する必要があります。
まだ明確な売りサインはないので、保持している銘柄の利益拡大に集中しましょう。
様子見ムードを反映して、東証1部の売買代金は概算で2兆1139億円、
売買高は18億6336万株、東証1部の値上がり銘柄数は 785、
値下がりは974、変わらずは162でした。
■各市場の動き
日経平均:19,939.90 +1.77 +0.01%
NYダウ(ドル):17,729.68 -158.67 -0.89%
ドル(円):123.39-40 +0.34円安 +0.28%
ユーロ(円):130.61-64 -0.15円高 -0.11%