2015年12月04日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前営業日比435円42銭(2.18%)安の1万9504円48銭でした。
市場の期待を集めていた欧州中央銀行(ECB)の追加緩和が
期待を下回る結果になり、欧州市場や米国市場が大幅に下落したことを受け、
日本市場も大きく反落する結果となりました。
本日の下げで大事に育ててきた利益が目減りする場面も見られましたが、
影響範囲は限定的だと予想するので、
来週からは本来の動きを続けると判断しています。
前営業日の米国市場は大幅な続落になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続落して、
前営業日比252ドル01セント(1.4%)安の1万7477ドル67セント、
ナスダック総合株価指数も大幅続落して、
前営業日比85.695ポイント(1.7%)安の5037.527で取引を終えました。
大幅な追加緩和が期待され、その期待を織り込む形で上昇してきた
バブル分が弾けることになりました。
3日にECBが決めた追加金融緩和は、
資産買い入れプログラムの期間延長など、市場が期待していたレベルには届かず、
欧州の株式市場は大幅な下落で
(ドイツ株のDAXは400ポイント安の10789で終了)答えました。
欧州市場の大幅な下落を受け、米国市場にも売りが広がり、
日本市場も大幅な売り越しでスタートすることになりました。
300円を超える下げ幅で始まった日経は、今までの展開とは異なり
途中から値を戻す動きにはならず、一方的な売り優勢で本日の取引を終えました。
テクニカル的にも、心理的にも節目になっていた1万9,500円付近を
割り込む動きを見せたことで、午後からは先物に対する売りも膨らみ、
下げ幅を拡大しました。
今週の終わりで暴落に近い下落に遭遇することになりました。
最後に今後の動きについて診断してみましょう。
日本市場はECBの大幅な追加緩和を想定して株価にすでに織り込んで
上昇してきた側面が強いといえます。
本日の動きはその折り込み部分があぶり出されることになった格好で、
今後の影響を考えると一時的な下落要因になる可能性が高いということです。
市場の注目はすでに4日の夜に控えている米国雇用統計と、
その結果を反映してカウントダウンに入っている米国利上げに移っています。
雇用統計の結果が市場予想を大きく外さない結果になれば
今回の大幅下落は短期の影響にとどまり、
元のトレンドに戻る可能性が高いと判断しています。
本日で利益確定のポイントに到達して手放した銘柄も多くなりました。
週末をゆっくり過ごして元気な姿で再会しましょう。
今週もお疲れ様でした。
■各市場の動き
日経平均:19,504.48 -435.42 -2.18%
NYダウ(ドル): 17,477.67 -252.01 -1.42%
ドル(円):122.54-56 -0.83円高 -0.67%
ユーロ(円):134.11-14 +3.52円安 +2.70%