2014年8月8日の東京株式市場は大幅に反落しました。
終値は前日比454円00銭(2.98%)安の1万4778円37銭でした。
15,000円台の割り込みを回避した昨日の動きは空しく崩れ、
終値での1万4800円台を割り、
5月30日(1万4632円38銭)以来の安値になりました。
ウクライナを巡る欧米とロシアの経済制裁をしあう
地政学リスクを意識して、
前日の米株式市場はNYダウが75ドルの反落、
円高・ドル安の方向に為替市場の動きが流れると、
輸出産業を中心に下げを拡大しました。
週末を目前にした週末要因も加わる上に、
オバマさんがイラクへの限定空爆の承認をしたことで、
さらに懸念が広がり、海外勢の先物売りが加速
大幅な下落で終わりました。
日経は今週だけで745円を失う大きな下落を経験して、
一時的な三角持ち合いの上離れはダマシで終わり、下げを加速しました。
さらに高まる地政学的リスクを考慮すると、
すぐに上昇トレンドに戻るとは考え難い状況です。
テクニカル的には75日線、200日線の節目を一気に
割り込んで下落したことと、
一目の雲の中にもぐりこんだことで、
先行スパン2が位置する14700円あたりを下値の限度と考えたいところですが、
14500円までは考える必要があると判断します。
買いを中心に投資をする方は、損切りポイントを過ぎているはずなので
塩漬けになる前にポジションは整理すべきでしょう。
空売りのポジションを持つ方は特別なサインがない限りは
保持を続けましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆5678億円、
売買高は27億5477万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は1656で9割以上が下落、
変わらずは30でした。
■各市場の動き
日経:14,778.37 -454.00 8日
NYダウ(ドル) :16,368.27 -75.07 7日
ドル/円:101.65 – .68 -0.63円高 8日