2014年8月21日の東京株式市場は大幅に上昇し、9日続伸しました。
終値は前日比131円75銭高の1万5586円20銭でした。
米国株高や円安に流れる為替市場の動きを受けて
買いが先行しました。
15,600円台に乗せる場面もありましたが、
中国市場の軟調などが伝わると高値圏でもみ合った後、
引けにかけて強含みで終わりました。
9日続伸は2013年12月17-30日以来ですが、
今回の続伸は去年とは様子が異なる「不思議な上昇」を演出しています。
去年と異なる点はまず出来高です。
去年の上昇では1日を除く8日間、
活発な相場の目安とされる2兆円を越えていましたが、
今回の上昇では1日も超えておりません。
次は上昇幅。
去年の上昇幅は1138円40銭で、
「商いを伴う上昇」で市場関係者をわくわくさせる相場でしたが、
今回は807円83銭と小さい上に、一桁の伸びを示した日が3日も入っています。
このような感じで、市場では9日間もあげてきた
実感があまり広がらない印象です。
しかし、投資家心理的には9日あげたという事実が大事で、
外部環境の改善が続き、米のジャクソンホールで予定されている
イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演が前回と変わらない
平易な内容の場合は上昇基調は続くと考えてよいでしょう。
テクニカル的には15,500円突破の圧力を強めていた様子から
一気に抜いてきて、高値では15,600円までのせたキャンドル、
7月29日以来となる持ち合いの上離れが始まりました。
前回は一週間以内に戻ってきてしまい、
ダマシで終わってしまいましたが、
今回は「理由なき上昇」を続ける可能性もあります。
一目では本日をもって三役好転成立、
買い銘柄のサインが点灯すると買って向かうことが必要です。
よほどのサインがでない限り、空売りは積極的に仕掛けるべきではありませんね。
上離れが続き、今回はまともなトレンド発生につながって欲しいですね。
■各市場の動き
日経:15,586.20 +131.75 21日
NYダウ(ドル) :16,979.13 +59.54 20日
ドル/円:103.75 – .80 +0.46円安 21日