【市場の総括】
2024年10月22日の東京株式市場は続落しました。終値は前日比542円64銭(1.39%)安の3万8411円96銭で取引を終えました。下げ幅は700円を超える場面もありましたが、縮小して大引を迎えました。
東証プライムの値下がり銘柄数は1493。値上がりは135、横ばいは17で、全面安に近い下げとなりました。選挙前は上がるというアノマリーが通用せず、日本の市場は変曲点を迎えています。
||米国市場は大幅の反落と続伸でまちまち
前日の米株式市場は4営業日ぶりに反落し、前週末比344ドル31セント(0.79%)安の4万2931ドル60セント、ナスダックは4日続伸して前週末比50.452ポイント(0.27%)高の1万8540.005、S&P500種は続落して10.69ポイント(0.18%)安の5,853.98で取引を終えました。
米国市場の上昇は6週連続に到達し、過熱感が意識される位置に到達していました。一部の銘柄に利益確定の売りが出て、下げ幅を広げましたが注目度が高いハイテク関連には買いが続き、ナスダック指数は続伸しました。ダウの上値を抑えたもう一つの要因は長期金利。前日は4.1%台まで進んで投資家心理が悪化しました。
【 今後の投資戦略】
今年は記録的なことが続く年として記憶されるでしょう。史上最高値の更新、史上最大の下げ幅、上げ幅などすべての歴史を塗り替える勢いです。本日の陰線で12連続の陰線。2012年以来の記録なので 実に12年ぶりの記録です。
このまま軟調な動きで選挙を迎えると選挙前は上がるというアノマリーが崩れた初めての年として記録さます。自公合算でも過半を割る可能性があるとの観測が浮上していることを嫌気して、外国人投資家から先物の売りが出ることが大きな要因になっていますが、これは国内にとっても大きな課題となります。実際に過半割れとなるとさらなる下げにつながることも考えられるので、今週作ったポジションは今週中に片付けておくのがよいでしょう。
【各市場の動き】
株式指標 | ||
---|---|---|
日経平均(円) | 38,411.96 | -542.64(-1.39%) |
TOPIX | 2,653.86 | -26.05(-0.97%) |
為替(日本時間 15:00) | ||
---|---|---|
ドル・円 | 150.83 - 150.85 | +1.00(0.66%) |
ユーロ・円 | 163.21 - 163.22 | +0.67(0.41%) |
ユーロ・ドル | 1.0819 - 1.0821 | -0.0029(-0.26%) |
海外株式 | ||
---|---|---|
NYダウ工業株30種(ドル) | 42,931.60 | -344.31(-0.79%) |
S&P500種 | 5,853.98 | -10.69(-0.18%) |
ナスダック | 18,540.005 | +50.452(0.27%) |
債券・金利 | ||
---|---|---|
長期(10年)国債金利(%) | 0.980 | +0.025 |
米10年国債(%) | 4.196 | +0.111 |