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2024年12月2日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2024年12月2日の東京株式市場は反発しました。終値は前週末比304円99銭(0.80%)高の3万8513円02銭で取引を終えました。米国市場が3指数揃って上昇したことは、一時的な材料となり、朝方は上下方向感なしに動きました。

相場にポジティブニュースを与えたのはGPIF。運用する資産の利回り目標を現在より0.2%引き上げる方針という報道が出てから市場には株を買う動きが広がりました。TOPIXも反発して、日経の上昇を上回る+1.27%まで上昇しました。

||米国市場は週末に上昇

前日の米株式市場は反発して、前営業日の27日に比べ188ドル59セント(0.42%)高の4万4910ドル65セント、ナスダックは反発して、前営業日比157.690ポイント(0.82%)高の1万9218.166、S&P500種も反発して、前営業日比33.64ポイント(0.56%)高の6032.38で取引を終えました。

ダウ指数は26日以降となる最高値更新となりました。AIメモリー半導体の中国向け販売規制が想定より厳しい措置とならないとの観測が市場を押し上げました。長期金利が低下したのも株式市場に資金が流れる要因となりました。

最高金更新が続くダウ、一回調整のタイミングに来ているが・・・

【 今後の投資戦略】

12月相場に入りました。時間は早いもので、2024年も残すところ1ヶ月を切りました。

国内の市場は材料が少ない週間に入りました。大概のイベントは海外に依存しており、12月2日:米11月ISM製造業景況指数、3日:米国のJOLTS求人件数、4日:ISM非製造業景況指数、6日の雇用統計につながります。各種指標の結果を見極めたい心理で日本市場は盛り上がりに欠ける動きが予想されますが、本日はしっかりあげてくれました。

投資主体別売買動向によると2週連続で買い越していた外国人部門が11月の3週目で売越しに転じているのがわかります。今日の上昇をきっかけに上昇トレンドを継続するなら、海外のトレーダーたちにも日本株に対する考えが変わるでしょう。年末はその期待で過ごせそうです。

注意すべきところは小売業で、本日下落した唯一の業種です。銀行、保険は金利上げの恩恵が期待され上昇、日銀会合での利上げを織り込み始めました。

 

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 38,513.02 +304.99(0.80%)
TOPIX 2,714.72 +34.01(1.27%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 150.34 - 150.35 +0.36(0.24%)
ユーロ・円 158.34 - 158.36 -0.33(-0.20%)
ユーロ・ドル 1.0531 - 1.0533 -0.0048(-0.45%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 44,910.65 +188.59(0.42%)
S&P500種 6,032.38 +33.64(0.56%)
ナスダック 19,218.166 +157.690(0.82%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.075 +0.025
米10年国債(%) 4.171 -0.096
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