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2025年8月4日の日経概況及び今後の展望

【市場の総括】

2025年8月4日の東京株式市場は続落しました。終値は前週末比508円90銭(1.25%)安の4万0290円70銭で取引を終えました。主な下落要因は、米国7月雇用統計で非農業部門雇用者数や失業率が予想を下回り、米株安が広がったこと、急速に円高(1ドル147円台)に振れたことにより、国内外の景気減速懸念が強まったため。

特にトヨタ・ソニー等の主力輸出株、半導体関連株が大きく売られました。日経平均は一時900円超の下落となり、4万円割れを記録。
今後の見通しとしては、日米金利や為替動向の変化に引き続き警戒が必要です。米景気減速懸念、円高圧力、主要企業の決算動向に注目する局面が続きます。

||米国市場は大幅な下落

前日の米株式市場は5日続落し、前日比542ドル40セント(1.22%)安の4万3588ドル58セント、ナスダックは続落し、前日比472.316ポイント(2.23%)安の2万0650.132、S&P500種も続落 し、前日比101ドル38セント(1.59%)安の6238ドル.1セントで取引を終えました。

7月の米雇用統計が予想を下回り米景気後退懸念が強まったことに加え、ISM製造業指数など主要経済指標も軟調だった点です。FRBの利下げ観測からドル売り円買いが強まったことも影響しました。
今後は、米国財政政策、FRBの金融政策、景気指標、半導体や消費関連株の決算動向に市場の視線が集まります。不安定な動きが続くリスクに注意が必要です。

【 今後の投資戦略】

本日注目されたのは「米雇用統計ショック」による世界的なリスクオフと急速な円高、そして輸出・グロース株の調整です。短期的に4万円割れの攻防が続きますが、材料出尽くし感や円高一服で自律反発も想定されます。日本株下値の目安として、25日移動平均や3万9,000円周辺を意識する動きです。昨年の8月5日は記憶にも新しい令和ブラックマンデー。1日で4,500円近くを下げた悪夢の1日でした。

今回も似ている状況で大きな下げが予想されましたが、これくらいの下げ幅で終わったのは、固く守ってくれたと褒められるレベルでしょう。今後の戦略では業種の選定が大事になります。米国の利下げ、日本の利上げが着目される場合、円高が継続するので、ディフェンシブ型や業績が底堅い銘柄への分散、その循環が終わると景気敏感株のように並べたい局面です。

【各市場の動き】

株式指標
日経平均(円) 40,290.70 -508.90(-1.25%)
TOPIX 2,916.20 -32.45(-1.10%)
為替(日本時間 16:00)
ドル・円 147.83 - 147.85 -2.70(-1.79%)
ユーロ・円 170.99 - 171.01 -0.89(-0.51%)
ユーロ・ドル 1.1564 - 1.1566 +0.0146(1.27%)
海外株式
NYダウ工業株30種(ドル) 43,588.58 -542.40(-1.22%)
S&P500種 6,238.01 -101.38(-1.59%)
ナスダック 20,650.132 -472.316(-2.23%)
債券・金利
長期(10年)国債金利(%) 1.505 -0.045
米10年国債(%) 4.219 -0.157
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