ホーム » 配信情報トップ » NIKKEI » 週間にっけい » 【2026/08/10~14】週間にっけい

【2026/08/10~14】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年8月10日(月)〜8月14日(金)
① 今週のひとこと
☀☀4日ぜんぶ晴れ、
休みなしの上げ
今週の日経の天気

火曜日は「山の日」でお休み、のこり4日はぜんぶ値上がり!
週間では約3,107円(4.74%)の値上がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は月曜、アメリカの雇用統計こようとうけいが予想に反して悪化し1,363円のアップ。火曜は「山の日」の祝日でお休み。水曜はおとなり韓国の株高が伝わって554円、木曜はアメリカの物価がおだやかだったことで785円、金曜も4日連続高となる405円のアップでした。取り引きのあった4日間、日経平均は一度も下がりませんでした。5日間(実質4営業日)のトータルでは約3,107円(4.74%)高くなりました。

先週の終わり(8/7)
65,607円
今週の終わり(8/14)
68,714円
▲ 3,107円あがった(約4.7%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

69,00067,00065,000 先週末 月 ☀ 火 🏔 水 ☀ 木 ☀ 金 ☀
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあお。火曜日は市場がお休みなので灰色だよ。

③ なにがあったの?

アメリカの雇用者数が「まさかの減少」で半導体株が急反発!1,363円高

前の週の金曜夜、アメリカで発表された7月の雇用統計こようとうけいは、増えると思われていたのに実際には2万3000人の減少。「景気が弱いなら、アメリカの中央銀行はしばらく金利を上げないはず」という見方が広がり、金利に敏感びんかんな半導体・AI関連の株が世界中で買われました。この日の上げ幅1,363円のうち、アドバンテストとリクルートホールディングスの2社だけで約699円、ちょうど半分をつくっています。
米の雇用者数が
まさかの減少
「しばらく利上げ
なし」の見方
日経平均
▲1,363円(2社で半分)

今日は「山の日」──株式市場もお休みの日

8月11日は「山の日」という国民の祝日です。日本の株式市場(東京証券取引所)は、土曜・日曜だけでなく、決められた祝日もお休みになります。だから今日は株価が動きません。前の日(月曜日)の終値である66,970円が、そのままこの日の記録になります。

となりの国・韓国の株高が東京にも波及!TOPIXは最高値

シンガポールの投資会社が、韓国の半導体大手2社に大きなお金を出資しゅっしするというニュースが伝わり、韓国の株価指数が大きく上昇。その流れが東京にも伝わり、午後になって半導体やAIに関わる会社の株が買われました。あわせて、日本の金利が9月に上がるかもしれないという見方から、銀行の株にもお金が集まりました。東京エレクトロンとアドバンテストの2社で、上げ幅554円のうち約218円をつくっています。TOPIXはこの日、約1か月ぶりに最高値を更新しました。
海外マネーが韓国の
半導体会社に投資
韓国株が上昇し
東京にも波及
日経平均
▲554円、TOPIXは最高値

アメリカの物価が「落ち着いた」ニュースで半導体株ふたたび!785円高

アメリカの7月の消費者物価指数(CPI)が、予想どおりおだやかな伸びにとどまりました。「物価が急に上がっていないなら、金利をあわてて上げる必要はない」という受け止めから、アメリカの半導体株がそろって上昇。その流れをそのまま引き継いで、日本の半導体株も買われました。この日もやっぱり、上げ幅785円の6割にあたる約460円を、アドバンテストと東京エレクトロンのたった2社でつくっています。一方、新興企業の集まる東証グロース市場250指数はこの日、値下がりしました。
米の物価の伸びが
予想どおりおだやか
半導体株が
世界中で買われる
日経平均
▲785円(2社で6割)

一時69,000円台へ!でも「幻のSQ」で伸び悩み、それでも4日連続高

朝いちばんに買いが集まり、日経平均は一時69,608円まで上昇。7月13日以来およそ1か月ぶりに69,000円台にのりました。ただしこの日は8月の「特別な計算の日(SQ)」にあたっていて、確定した計算のもとになる値段は69,702円。日経平均はこの値段に一度も届かず、「幻のSQ」と呼ばれる結果になりました。後場は週末を控えた売りや、日銀が9月に利上げを検討しているらしいという観測も伝わり、高値から894円ほど値を戻しています。それでも終値は405円高で4日連続の値上がり。値上がりした会社は1,124社で、値下がりの401社を大きく上回りました。
朝から買いが集中し
一時69,608円
SQ値69,702円には
一度もとどかず
日経平均
▲405円(4日連続高)
④ 今週のことば
SQとくべつせいさんしすう

先物やオプションという商品の「清算」に使う、特別な計算のもとになる値段のこと。株価指数の先物・オプションは、この日にいったん取り引きが終わります。

🔎 金曜日は8月のSQの日でした。日経平均は朝に69,608円まで上がったけれど、SQを決める値段の69,702円には一度も届かず、「幻のSQ」と呼ばれたよ。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のことばQ. 金曜日、日経平均は一時69,608円まで上がったのに、その日のSQ(特別な計算のねだん)である69,702円には一度も届きませんでした。この現象を何と呼ぶ?

こたえ:幻のSQ! 計算のもとになる値段(SQ値)に、実際の株価が一度も届かないときにこう呼ばれるよ。今週の金曜日は、まさにこれが起きた日だったんだ。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 月曜日、日経平均が1,363円も上がったのは、日本の会社の決算がとても良かったからだ。 こたえは×。きっかけはアメリカの雇用統計が予想に反して減少したこと。「しばらく利上げがなさそう」という見方が広がって、半導体株が買われたんだよ。
市場動向2. 金曜日は、値上がりした会社の数(1,124社)が、値下がりした会社の数(401社)よりも多かった こたえは。全体の72.2%の会社が値上がりしていて、指数だけでなく市場全体が広く買われた1日だったんだ。
DEEP DIVE

月曜も水曜も木曜も、上げ幅の半分から6割を、たった2つの会社がつくっていた。しかも毎回顔ぶれが少しずつ違う。なぜ、いつも一部の会社が指数を動かすの?

▶ 毎日ちがう「2社独占」のからくり▶ 日経平均とTOPIX、今週はどっちが強い?

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

「上げ幅の半分」はいつも同じ会社?
値がさ株のちから、もう一度

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(8/10〜8/14)の日経平均は、火曜が「山の日」で休場だった以外の4営業日すべてで値上がり。月曜は米雇用統計の減少で1,363円高、水曜は韓国発の半導体マネーで554円高、木曜は米物価の落ち着きで785円高、金曜は4日続伸も「幻のSQ」で伸び悩み405円高。5日間(実質4営業日)の合計では約3,107円(4.74%)高でした。
DEEP-1 「上げ幅の半分」がいつも一部の会社だった件

今週は面白いことに気づきます。月曜日は上げ幅1,363円のうち約699円(51%)がアドバンテストとリクルートホールディングスの2社、水曜日は554円のうち約218円(39%)が東京エレクトロンとアドバンテストの2社、木曜日は785円のうち約460円(59%)がアドバンテストと東京エレクトロンの2社、そして金曜日はなんと405円のうち約356円(88%)がアドバンテストとソフトバンクグループのたった2社でつくられていました。4営業日ずっと、指数の動きの半分前後(多い日は9割近く)を、ほんの2社が決めていたことになります。

?なぜ「値がさ株」がここまで目立つの?

前回の号(8/3〜8/7)でも紹介した値がさ株ねがさかぶ――1株あたりの値段が高い会社のことです。日経平均は各社の株価をそのまま(調整のうえ)平均するしくみなので、値段が高いアドバンテストや東京エレクトロンのような会社が少し動くだけで、指数全体が大きく動きます。今週は半導体の会社の値段そのものが高いうえに、雇用統計・海外資金・物価指標と、毎日のように材料が重なったため、この効果がいつも以上にはっきり出ました。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の5日間で、この2つの成績を比べてみましょう。

日経平均(5日間)
+4.74%
TOPIX(5日間)
+3.00%

前回号では2つの指数がほぼ並びましたが、今週は日経平均のほうが1.7ポイント以上も大きく上がりました。値上がりした会社の割合(値上がり銘柄比率)は水曜58.8%、木曜64.9%、金曜72.2%と、TOPIX(市場全体)もしっかり買われていました。ただ、値がさの半導体株の値上がり率がそれ以上に大きかったため、日経平均のほうがより強く伸びる1週間になったのです。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく
米雇用統計が大幅減、韓国発マネー、米物価の落ち着き
「金利は上がりにくい」との見方から値がさの半導体株に資金集中
アドバンテスト・東京エレクトロンなど2社で毎日上げ幅の4〜9割
日経平均だけが強く押し上げられ、TOPIXとの差(乖離)が拡大

月曜の米雇用統計、水曜の韓国発資金、木曜の米物価指標――材料はそれぞれ違うのに、行き先はいつも同じ値がさ半導体株でした。同じお金の動きが4営業日くり返されたことで、日経平均とTOPIXの差はじわじわ広がっています。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
NT倍率(エヌティーばいりつ)

日経平均をTOPIXで割った数字。値がさ株の比重が増えるほど大きくなる。木曜日は16.36倍と、前日の16.31倍からさらに開いた。

特別清算指数(とくべつせいさんしすう・SQ)

先物・オプションの決済に使う特別な値段。金曜のように、実際の株価がその値段に一度も届かないと「幻のSQ」と呼ばれる。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 今週、日経平均(+4.74%)がTOPIX(+3.00%)より大きく上がった理由を、「値がさ株」という言葉を使って50字くらいで説明してみよう。

解答例:「アドバンテストなど1株の値段が高い値がさ株が大きく上昇し、日経平均はその影響をより強く受けたから。」(48字)──「値がさ株の上昇」と「日経平均への影響の強さ」の2つが入っていればOK。
FINAL DIVE

指数がTOPIXよりどれだけ強く動いたかは、"NT倍率"という1つの数字で測れます。今週その数字はどう動いた? グラフで確認しよう。

▶ 2本の線でわかる金曜の乖離かいり▶ 先週の予想は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 値がさ株がつくった「日経平均だけ強い」1週間

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 5日間で日経平均は+4.74%、TOPIXは+3.00%。差はおよそ1.7ポイント。値がさの半導体株(アドバンテスト・東京エレクトロンなど)への資金集中がその主因で、木曜のNT倍率は16.36倍まで拡大した。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予想との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
10610410210098 乖離 約1.7pt (金曜がいちばん開いた) 104.7103.0 8/78/108/118/128/138/14

5日間の合計では日経平均+4.74%、TOPIX+3.00%と、ここまでの号でいちばん大きな差になりました。乖離かいりは月曜の時点で早くも1.4ポイント開き、水曜にいったん1.35ポイントまで縮んだものの、木曜・金曜と再び広がって、週の終わりには約1.7ポイントに達しています。前回号(8/3〜8/7)は水曜に開いた差が金曜にはほぼ解消しましたが、今週は反対に、差が縮まらないまま終わりました。値がさの半導体株に資金が集まり続けた4営業日だったことが、この形にそのまま表れています。(8/11は山の日で休場のため、両線とも横ばいです。)

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。今週はアドバンテスト・東京エレクトロンなど値段の高い半導体株が、4営業日とも指数を強く押し上げた。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。今週は金利上昇を見込んだ銀行株の買いもTOPIXを支えたが、値がさ株ほどの伸びにはならなかった。

プロは両指数を見比べて、動きが一部にかたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週はTOPIXも週間+3.00%としっかり上げており「一部だけが買われた」わけではないが、値がさの半導体株の伸びがそれを上回ったために、日経平均のほうがより強く見える1週間になった。

F-3先週の予想は当たった? ── 答え合わせ

前回号の最終営業日(8/7)の記事では、その夜に発表される米雇用統計こようとうけいを境に相場が決まるとし、「雇用者数が8万人増の予想を上回れば安値6万4651円を試す」「6万人を下回るような弱い数字なら半導体が買い戻され、上値のめどは金曜の高値6万5990円」という2つのシナリオを示していました。結果は、雇用者数が8万人増どころか2万3000人の減少という、弱いシナリオをさらに超える大きな下振れ。半導体は買い戻され、月曜の日経平均は前回号が上値のめどとした6万5990円を大きく上回る6万6970円まで上昇し、シナリオの想定を上振れる結果になりました。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は+4.74%、TOPIXは+3.00%だった。この差が生まれた理由を、「値がさ株」「株価平均型」という語を使って150字程度で説明せよ。

半導体株(アドバンテスト・東京エレクトロンなど)は1株の値段が高い値がさ株であること、日経平均は株価平均型の指数でこうした値がさ株の値動きに強く引っぱられること、TOPIXは時価総額加重型で銀行株なども含めた市場全体を映すため値がさ株の影響が薄まること――の3点が入っていれば合格。DEEP-2の内容を膨らませればよい。

Q2月曜から金曜まで、上げ幅の半分前後(多い日は9割近く)をいつも1〜2社の会社がつくっていた。もしあなたが「値がさ株に集中して買う」と「幅広い会社に分けて買う」のどちらかを選ぶ長期投資家なら、今週のような1週間からどんな教訓を得るか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:今週は値がさ株が4営業日とも指数を押し上げ、集中投資は短期的にはうまくいった。材料②:ただし金曜のようにSQ値に届かず高値から894円戻す場面もあり、同じ値がさ株が翌週も同じ方向に動く保証はない。材料③:TOPIXも週間+3.00%と堅調で、値がさ株に集中していなくても、幅広い会社に分けていた投資家は十分な値上がりの恩恵を受けられた週だった。大事なのは結論より根拠の筋道。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の4日続伸も、米雇用統計・海外からの半導体マネー・米物価指標・SQという需給要因が複雑にからみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」をうたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年8月10日・12日・13日・14日の各号をもとに再構成(8月11日は山の日のため休場)。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
© 週刊にっけい 統合版(第3号)

AIオプション専門コース

上げ・下げ・停滞。
どんな相場でも利益を狙う。

  • 日経225+米国個別株オプションまで完全網羅した日本一の講座
  • ボラティリティ予測AIで複雑な戦略立案を大幅に効率化
  • 先物デイトレ(週1・ジョン直接指導)とAI分析ツールも込み
月額 20,000円4サービス統合 / 通常28,000円
コースを見る ›

主宰・ジョン シュウギョウ | TBL AI投資コミュニティ

お買い物カゴ