OPENING BELL ・ 2026.10.16
夜間先物720円高で反発発進か、米ダウ556ドル高
日経平均の見通し
3 POINTS
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夜間先物は65,520円。前日比は+720円です。
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注意しておきたいのは、15日の値動きが残した振幅の大きさです。
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2026年10月16日の東京株式市場は、反発して始まりそうです。
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この記事の目次
01
市場の見通し
2026年10月16日の東京株式市場は、反発して始まりそうです。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物12月限は前日の日中清算値6万4800円から720円高い6万5520円で引け、上昇率は1.11%でした。15日の日経平均株価の終値6万4425円95銭と比べると1094円ほど上の水準です。きっかけは米国市場で、NYダウが前日比556ドル21セント高と3日ぶりに反発し、ナスダック総合株価指数も4日ぶりに上昇しました。15日の急落の発端だったデータセンター運営のコアウィーブの株価が6%近く上げて取引を終えたことが、売り方の買い戻しを誘った形です。本日の想定レンジは6万5000円から6万6000円です。
注意しておきたいのは、15日の値動きが残した振幅の大きさです。日経平均先物12月限は日中立会で始値6万8240円、高値6万8440円から安値6万4240円まで4200円の幅を取り、出来高は5万6847枚に膨らみました。これだけ荷物が入れ替わった翌日の反発は、材料が好転した結果ではなく行き過ぎの修正である場合が多く、戻りの速さほど戻りの幅は出ません。為替はドル円が15日の終値158円00銭で、14日の終値158円33銭から33銭の円高でした。今朝8時19分は158円10銭前後ですから、15日の終値からは10銭ほど円安に戻した計算です。米10年物国債の利回りが5.068%へ0.121%下がったにもかかわらずドル円が158円台を保っているのは、金利差ではなく株式市場からの逃避先として米国債が買われたためで、円高の圧力としてはまだ弱いままです。ユーロ円は15日の始値176円63銭から終値177円26銭へ63銭の円安となりました。
02
急落の発端が自力で戻した米国市場
15日の米国市場では、NYダウが前日比556ドル21セント高の5万2177ドル69セントと3日ぶりに反発しました。S&P500は25.12ポイント高の7744.06、ナスダック総合株価指数は20.15ポイント高の2万6713.02で4日ぶりの上昇です。3指数がそろって上向いた一方、SOX指数は0.88%安と下落して終えました。ただしこちらも朝安後は下げ渋っており、半導体が一方的に売られる流れはいったん止まっています。10年物国債の利回りは5.068%まで0.121%低下しました。AI関連の過剰投資への警戒から質への逃避で米国債が買われたもので、この金利低下が株式の支えにもなっています。前日の下げの中心だったコアウィーブについては、出資元であるエヌビディアの最高経営責任者が記者団に対し同社の財務力は日々改善していると述べ、楽観的な姿勢を示したことが買い戻しを誘いました。
買われた銘柄の顔ぶれを見ると、セールスフォースやユナイテッドヘルス・グループ、シャーウィン・ウィリアムズ、ホーム・デポと、消費関連とディフェンシブが並びます。反対にデル・テクノロジーズやヒューレット・パッカード・エンタープライズは下値を探り、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズも冴えない展開でした。指数が戻ってもAIインフラに直結する銘柄は置いていかれた形です。9月の米生産者物価指数は予想を上回りましたが、前日の消費者物価指数の反応を見た市場は素直に動かず、値動きへの影響は限られました。原油はWTI先物が2ドル88セント高の97ドル97セントまで上げ、5営業日続伸です。東京への波及という点では、サムスン電子とSKハイニックスが16日朝のプレマーケットで3%超上昇しており、15日に総崩れとなった国内の半導体株にも買い戻しが入りやすい地合いになっています。
03
本日の投資戦略
正午を回った12時30分に、ウォーシュFRB議長とゲオルギエバIMF専務理事の対談が予定されています。質疑応答も付くうえ、17日からFRBは金融政策に関する発言を自粛するブラックアウト期間に入ります。10月の利上げを見送るのかどうかについて議長の口から直接聞ける最後の機会ですから、日中立会の後半は発言待ちで動きが鈍り、その後に大きく振れる形になりやすい時間帯です。国内では8時50分に対外・対内証券投資の週間データが出て、前週は海外投資家の対内株式が2兆1919億円の買い越しでした。15日に売られた分がどこまで戻されたかの手がかりになります。15時30分の植田日銀総裁の全国信用組合大会でのあいさつは内田副総裁の代読で引け後の予定なので、本日の値動きには響きません。海外では21時30分に米国の9月輸入・輸出物価指数、22時15分に9月鉱工業生産が控えます。
シカゴ・オプション市場が算出するSKEW指数は、14日時点で157.30まで上がり、今年3月以来の高さに達しました。この指数は、起きる確率は低いけれども起きたら影響が大きいテールリスクに備えたオプション取引が活発になるときに上昇します。つまり15日の急落が起きる前から、オプション市場では最悪の場合に備える買いが積まれていたことになります。コアウィーブの社債は表面利率9%台にもかかわらず流通利回りが15%台まで跳ね上がり、財務危機を示すとされるディストレスト債の域に入っていました。この二つを並べると、15日の3318円安はオプション市場が先に身構えていた事態が現実になったものだと整理できます。裏を返せば、備えとして積まれていたプットが本日の反発で巻き戻されれば、先物には買いが戻りやすくなります。ただし備えが解けたかどうかは、SKEW指数が160近辺まで上がり続けるのか、150を割って落ち着くのかで分かれます。現時点では解けたとは言えない位置です。
反発で始まる日にまず決めておきたいのは、どこまでが修正でどこからが流れの変化かの線引きです。夜間取引の終値6万5520円は、本日の想定レンジ6万5000円から6万6000円のほぼ中央にあります。上は6万6000円の節目、そこを抜ければ15日の日経平均の高値6万6929円が次の壁で、ここまで戻せば修正の枠を超えたと見られます。下は15日の先物の安値6万4240円で、前場でここを割り込むようなら反発は寄り付きの一瞬で終わったことになります。ウォーシュ議長の対談を控えて持ち高を動かすなら、6万5520円を前場のうちに上回って維持できているかを確かめてからで間に合います。この水準を下回ったまま正午を迎えた日は、12時30分の発言が下向きの材料に転じる余地まで織り込んでおく場面です。
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正午を回った12時30分に、ウォーシュFRB議長とゲオルギエバIMF専務理事の対談が予定されています。
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シカゴ・オプション市場が算出するSKEW指数は、14日時点で157.30まで上がり、今年3月以来の高さに達しました。
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反発で始まる日にまず決めておきたいのは、どこまでが修正でどこからが流れの変化かの線引きです。
本記事は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
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