投資とは、将来的に収益を得るために資金を投入することを指します。投資といえば真っ先に浮かぶのが「株式投資」。実は投資には株式投資以外にも様々な種類があります。ここでは、代表的な投資商品を取り上げて各々の特徴、あなたに合う投資を選ぶポイントについて説明します。
1.株式投資
企業の株式を購入することで、企業の業績がよければ株価が上昇し、収益を得ることができます。投資に入門する方はまずここから、ということが多いでしょう。株式の価格が変動することで利益を得ることを目的としますが、企業の配当金を受け取る目的で行われることもよくあります。もう一つの魅力はその会社の経営に間接的に参加できるということ。株式を購入することで、その企業の一定の所有権を持つことができ、株主総会などを通じて自分の意思を表明することができます。
株主総会に出席すると企業側からお土産が渡されますが、それが楽しみと言う投資家もいるくらいです。おもてなしを大事にする日本で、どれぐらいこの習慣が続くのか心配でもあり、楽しみでもあります。
株価変動の利益をリスクを受け入れて楽しみたいという投資家に向いている投資方法です。
2.債券投資
国や企業が発行する債券を購入することで、固定利率で収益を得ることができるのが債券投資です。債券は、発行者が資金調達のために発行し、投資家が債券を購入することで資金を貸し出すことになります。発行者が定めた利率を支払うことで、投資家には一定期間ごとに利息が支払われます。また、債券の満期日には、元本が全額返済されます。これが株式投資と決定的に異なる点です。基本的に元本保証なのです。
債権投資の魅力は、安定した収益が期待できることです。債権の発行者は利息や元本を返済する義務があるため、債券を購入することで、一定期間で確実な利回りが得られます。時に発行主体が国の国債は信用力が高く、返してもらえない危険は極めて低いといえます。
ただし、債券の金利は、発行者の信用力や市場の金利動向によって変動するため、リスクはあります。債権には、国債、地方債、社債などがあります。上述したように国債は、国が発行する債券で、信用力が高いため、リスクが比較的低く抑えられますが、その分、利回りも低めです。(ローリスク・ローリターン)
3.投資信託
多数の投資家から集めた資金を、プロのファンドマネージャーが株式や債券などに分散投資して運用する商品です。投資信託は、株式や債券などの金融商品を購入してポートフォリオを構成し、そのポートフォリオの価値が上昇した際には、運用成績に応じて投資家に分配金が支払われます。自分で株式や債券を選ぶ必要がなく、専門家が運用するため、初心者でも比較的簡単に投資ができる点が魅力的です。運用会社によって運用方針や手数料、信託報酬などが異なるため、十分に情報を収集して、自分に合った投資信託を選ぶことが重要です。投資信託は、幅広い銘柄に分散して投資する上に、市場環境の変化によって価格が変動するため、長期的な運用が必要です。専門家が運用するといっても絶対安全というのは成立せず、運用担当者の過去の運用成績を検証する、ポートフォリオの中身を精査するなどのリスク管理も重要です。
幅広い範囲に比較的に安全に投資をしたいという人に合う商品です。
4.FX(外国為替証拠金取引)
外国為替市場での通貨を売買することで利益を得る投資方法です。異なる通貨同士の交換レートの変動を利用して、利益を得る投資法です。FX市場では、世界中の通貨が取引され、取引の組み合わせが株式投資の銘柄にあたります。
つまり、ドルと円の売買、ドルとユーロの売買のような組み合わせ(これを通過ペアとよびます)が銘柄になるわけです。その数はどうしても制限されるので、株式投資でいう銘柄選びという作業が楽になるというのが特徴です。
もう一つ、FXの大きな魅力は個人投資家が自己資金に対してレバレッジをかけて取引することができ、少額の資金でも大きな取引を行うことができるということです。 国内ではレバレッジ25倍に制限されていますが、外国のブローカーを使う場合は1,000倍と言う極端なレバレッジも存在します。もちろん初心者にそのようなレバレッジは絶対お勧めしません。レバレッジをかけることで、利益が大きくなる可能性と同じだけ損失が大きくなる可能性もあるからです。FX取引ではとりわけリスク管理が重要になります。
少ない資金で効率的なトレードをしたい場合は向いていますが、破産に至るまで壊滅的な損害を被る可能性も高いので、慎重にアプローチして事前学習を十分に行う必要があります。
5.先物取引:デリバティブの一種
将来の価格変動を予想し、商品や金融商品を現在の価格で買い、将来の価格上昇により収益を得ることを狙う投資方法です。これはいわゆるデリバティブと呼ばれる商品の一種で、ある程度の専門知識が必要です。先物市場では、商品(コモディティ)や株価指数、経済指標などの金融商品が取引されます。
将来的な価格変動リスクに対処するため、先に価格を確定して取引を行うことができます。これだけでは難しいですね。たとえば、農産物の場合、収穫前に価格を確定することで、生産者や流通業者は将来の価格変動リスクを回避することができます。もちろん先物取引にも価格変動リスクは存在します。また、証拠金の投入が必要で、株式やFXとは異なるリスク管理の方法が必要になります。
6.不動産投資:非金融商品の代表格
不動産を購入して、その不動産から賃料収入を得ることで収益を得る投資方法です。不動産投資の種類には、賃貸物件を保有し、家賃収入を得る方法(これをインカムゲインと呼びます)や、不動産の再開発や売買によって利益を得る方法(キャピタルゲイン)などがあります。不動産投資の利点としては、安定した収益が期待できることが挙げられます。不動産は経済変動に比較的強く、インフレにも強いとされているのがその背景にありますが、それも絶対的に収益を保証するものではないことを覚えておきましょう。安定的な収入を阻害する要因は空室や、入居者からの家賃滞納、修繕費用の負担、賃貸物件の不人気などで、実際に運用することになると必ず直面するリスクなので、先輩投資家たちの話をよく聞いてから本当に自分に向いているのかをちゃんと考える必要があります。
また、表面利回りと実質利回りを誤魔化す業者がいるなど、詐欺まがいの勧誘も横行する部門でもあるので、十分に学習せずに大金を投じてしまうと被害も大きくなるので注意が必要です。
最後に
TBLでは、投資家が入門段階で選び安い株式投資から中級以上の投資家が収益のチャンスを広げる日経225先物・オプションまで、幅広い分野の指導に力を入れています。特に難しくて何回きいてもわからないというデリバティブの教育に「世界一のわかりやすさ」という強みを持っています。
まずは株式投資から軽く入門、その後はFXからデリバティブまで。どんなニーズにも納得のわかりやすさと面白さ、それでもってしっかり利益を上げる実践中心のカリキュラムが待っています。投資の1ページ目はTBLと共にめくってみることをおすすめします。