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【2026/09/14~18】週間にっけい

きみは今日、どのフロアから読む?

どこから入っても、各フロアの最初に「1分おさらい」があるよ

週刊にっけいWEEKLY NIKKEI ── みんなでよめる統合版

2026年9月14日(月)〜18日(金)
① 今週のひとこと
🌫→☀月〜火はもやの中で
足踏み、金曜は大幅高
今週の日経の天気

月曜はAI開発の減速を心配する発言でソフトバンクグループが急落し518円安、火曜は1日で1,034円も上下に動きながら終値はたった9円安。水曜から立て直し、金曜は日銀の利上げが「思ったよりやさしい」と受け止められて883円もの大幅高!週間ではおよそ1,008円(1.57%)の値上がり

日経平均にっけいへいきんは、日本を代表する225の会社の株の「クラスの平均点」のようなもの。今週は月曜がAI開発の減速を心配する発言でソフトバンクグループが急落し518円ダウン、火曜は1日のうちに1,034円も上下しながら終値はほぼ変わらず9円ダウン、水曜は売られすぎていた株の買い戻しで439円アップ、木曜はFOMC(アメリカの中央銀行会合)通過の安心感で213円アップ、そして金曜は日銀が利上げを決めたのに「思ったよりやさしい利上げ」と受け止められて883円もの大幅アップと、5日間の合計ではおよそ1,008円(1.57%)値上がりしました。

先週の終わり(9/11)
64,011円
➜
今週の終わり(9/18)
65,019円
△ 1,008円あがった(約1.57%)
② 今週のグラフ

👇グラフの日づけの まるを タップしてみてね!その日に なにが あったのか、お話が でてくるよ

65,50064,50063,500 先週末 月 🌧 火 🌫 水 ⛅ 木 🌤 金 ☀
まだ なにも えらんでいないよ
上のグラフの まる(先週末・月・火…)を タップすると、ここに その日のお話が でてくるよ。

💡 前の日より上がった日はあか、下がった日はあおだよ。

③ なにがあったの?

月AI開発の減速発言でソフトバンクグループが10.72%安!日経平均は518円安の続落

週末に伝わったAI業界の発言が相場を動かしました。アンソロピックの最高経営責任者がAI開発競争の減速を主張し、オープンAIの最高経営責任者も年内の新規株式公開を否定。この発言を受けてソフトバンクグループが10.72%安まで売られ、1銘柄だけで日経平均を564円ほど押し下げました。実は東証プライムの8割近い銘柄は値上がりしており、指数の下げはソフトバンクグループなどごく一部の値がさ株に集中した1日でした。
AI企業トップが
「開発減速」を発言
➜
ソフトバンクGなど
値がさ株が急落
➜
日経平均
▽518円、でもプライムの8割は値上がり

火1日で1,034円も上下動、でも終値はたった9円安

朝は302円安でスタートしたあと、9時5分には一段安。ところが売られすぎていたソフトバンクグループなどが買い戻され、お昼前には前日比600円あまり高いところまで急上昇しました。結局、高値と安値の差は1,033円82銭にもなったのに、終わってみれば前日比8円89銭安とほとんど動かなかった1日でした。ソフトバンクGの買い戻しとアドバンテストの値下がりが、指数の上でちょうど綱引きをした形です。
朝は売られすぎで
一段安
➜
お昼前に一気に
買い戻される
➜
日経平均
▽9円、でも値幅は1,034円

水4営業日ぶり反発の439円高、でも売買代金は3週間ぶりの少なさ

東証プライムの67%が値上がりする幅広い反発でしたが、取引された金額(売買代金)は6兆7075億円と、8月26日以来3週間ぶりの低さにとどまりました。値段を押し上げたのは新しく買いに来た人たちというより、前日までに売っていた人たちの「買い戻し」。同じ株を売って買い戻すだけなので、新しい資金が入ってきたとは言い切れない上げでした。
韓国株高をきっかけに
売り方が買い戻す
➜
幅広い銘柄が
値上がり
➜
日経平均
▲439円、でも売買代金は3週間ぶりの低さ

木FOMC通過の安心感で続伸、原油安で海運・空運に資金

前夜のFOMC(アメリカの中央銀行会合)で0.25%の利上げが決まりましたが、大きな波乱もなく終わったことに安心感が広がりました。原油の値段が1日で3.5%も下がったことで、燃料を使う海運業や空運業の株が買われた一方、半導体のアドバンテストや東京エレクトロンは値下がりし、指数の上げ幅を183円ほど抑えました。33業種のうち28業種が値上がりする、値がさ株だけに頼らない広い上げでした。
FOMC通過+
原油3.5%安
➜
海運・空運が買われ
半導体は下押し
➜
日経平均
▲213円、33業種中28業種が上昇

金日銀が政策金利を1.25%へ利上げ!「思ったよりやさしい」と円安・株高に

日銀にちぎんが政策金利せいさくきんりを1.00%から1.25%へ引き上げることを決めました。0.5%という大きな利上げの提案が出なかったことから「思ったよりやさしい利上げ」と受け止められ、円安が進んで株価は先物主導で一時1,300円あまり値上がり。ただし実際に値上がりした銘柄は511、値下がりは1,003と、値下がりの方が2倍近く多く、上げはアドバンテストや東京エレクトロン、キオクシアホールディングスなど半導体の値がさ株に集中していました。TOPIXはこの日、反対に値下がりしています。
日銀が利上げも
「やさしい」と受け止め
➜
円安が進み
半導体株に買いが集中
➜
日経平均
▲883円、でも値下がり銘柄の方が多くTOPIXは反落
④ 今週の新しいことば
政策金利せいさくきんり

日本銀行が景気や物価をコントロールするために決める、金融機関どうしがお金を貸し借りするときの目安になる金利のことです。上げると銀行預金の金利なども上がりやすくなるかわり、企業がお金を借りにくくなって景気を冷ます効果があります。

🔎 今週は9月18日(金)、日銀が政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げました。0.5%という大きな利上げの提案が否決されたことから「思ったよりやさしい利上げ」と受け止められ、円安・株高が進みました。
⑤ クイズにちょうせん!

今週のできごとQ. 金曜日、日銀が利上げをしたのに日経平均が大きく値上がりしたいちばんの理由は?

こたえ:0.5%という大きな利上げの提案が否決され、「思ったよりやさしい利上げ」と受け止められたから! 利上げそのものは決まったけれど、市場が心配していたよりも小さな上げ方だったことが、円安・株高の追い風になったんだ。

○×クイズ:正しいと思ったら○、ちがうと思ったら×!

今週のできごと1. 火曜日、日経平均は1日のうちに1,000円以上も値段が上下に動いたのに、終値は前の日よりたった9円ほどしか変わらなかった。 こたえは○。朝の安値から昼前の高値まで1,033円82銭も値幅があったのに、終値の前日比はわずか8円89銭安でした。
市場動向2. 金曜日、日経平均が882円も値上がりした日は、東証プライムの値上がり銘柄の方が値下がり銘柄より多かった。 こたえは×。値上がりは511銘柄、値下がりは1,003銘柄で、値下がりの方がおよそ2倍多かったんだよ。上げは半導体の値がさ株に集中していたんだ。
DEEP DIVE

月曜に下げの主役だったソフトバンクグループが、金曜には一転してアドバンテストなど別の値がさ株が上げの主役に。半導体まわりの値がさ株は、なぜこんなに忙しく役割を変えるの?

▶ 値がさ株がつくった上げと下げ▶ 日経平均とTOPIX、金曜はどっちが強い?

ここから先は漢字がふえるよ(むずかしい漢字にはふりがな付き)

STEP 2 ── ふかよみ

値がさ株がつくった上げと下げ
週の前半と後半で真逆の主役を演じた1週間

ここから漢字が増えます(難読語なんどくご・専門用語にはふりがな)。同じ1週間を、一段深いところから見直します。

1分おさらい ── ここまでの話 今週(9/14〜9/18)の日経平均は、月曜がAI減速発言でソフトバンクグループ急落により518円安、火曜は1,034円の値幅がありながら終値は9円安、水曜は買い戻しで439円高、木曜はFOMC通過の安心感で213円高、金曜は日銀の「やさしい利上げ」を好感し883円高。5日間の合計ではおよそ1,008円(1.57%)の値上がりでした。
DEEP-1 値がさ株が、月曜と金曜で真逆の役を演じた

今週もまた、値動きの多くをごく数社がつくっていました。月曜はソフトバンクグループ1社だけで約564円の押し下げ。金曜はアドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアホールディングスの3社で約762円の押し上げ――月曜に下げの主役だった値がさ株の仲間が、金曜には上げの主役になっています。

?同じような会社なのに、なぜ役割が入れ替わるの?

月曜は「AI開発が減速する」という会社に不利な発言が効きました。金曜は「利上げが思ったよりやさしかった」という会社に有利な受け止めが効きました。値がさ株(1株の値段が高い会社)は指数への影響力が大きいぶん、良い材料にも悪い材料にも人一倍大きく反応します。「強い会社」「弱い会社」が固定されているわけではなく、その日の材料しだいで主役が入れ替わるのです。

DEEP-2 もうひとつの"ものさし"TOPIXとの比べっこ

日経平均のほかに、プロが必ず見る指数しすう(平均点)がもうひとつあります。TOPIX(トピックス)――東証プライムのほぼ全銘柄ぜんめいがらを、時価総額じかそうがくで重みづけした指数です。今週の5日間で、この2つの成績を比べてみましょう。

日経平均(5日間)
+1.57%
TOPIX(5日間)
+1.56%

5日間の合計では日経平均+1.57%、TOPIX+1.56%とほとんど差がありません。ところが最終日の金曜だけを取り出すと、日経平均は+1.38%値上がりしたのに対しTOPIXは-0.07%とわずかに値下がりしています。金曜の上げがアドバンテストなどごく一部の値がさ株に偏っていたことを、この差がはっきり示しています。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は月曜の約15.65倍から金曜には約15.89倍まで上昇しました。

DEEP-3 因果の鎖を1段くわしく
月曜はAI減速懸念で値がさ株が急落
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火〜水曜は乱高下しつつ買い戻しが先行
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木曜はFOMC通過の安心感で幅広く上昇
➜
金曜は日銀の「やさしい利上げ」で値がさ株中心に急伸

週の前半に下げの主役だった値がさ株が、週の後半には上げの主役に回りました。月曜に効いた材料(AI減速懸念)と金曜に効いた材料(利上げが予想より小さかったこと)はまったく別の材料です。1つの企業グループの株価が1週間のうちに主役と"わき役"を入れ替えることは、めずらしくありません。

DEEP-4 今週のことば(2つ)
ハト派・タカ派(はとは・たかは)

中央銀行の政策姿勢を鳥にたとえた呼び方。景気を優先し利上げに慎重な姿勢を「ハト派」、物価上昇を抑えることを優先し利上げに積極的な姿勢を「タカ派」と呼ぶ。今週は日銀の利上げが「思ったよりハト派的」と受け止められ、円安・株高につながった。

政策金利(せいさくきんり)

日銀が決める、金融機関どうしがお金を貸し借りする際の目安になる金利。今週9月18日に1.00%から1.25%へ引き上げられた。

DEEP-5 書いてみよう(50字チャレンジ)

Q. 金曜日、日銀が利上げを決めたのに円安・株高が進んだ理由を、50字くらいで説明してみよう。

解答例:「0.5%の大きな利上げ案が否決され、思ったよりおだやかな利上げ(ハト派)と受け止められたから。」(約45字)──「思ったよりおだやか」「ハト派」の趣旨が入っていればOK。
FINAL DIVE

今週、日経平均とTOPIXの5日間の成績はほぼ同じだったのに、金曜1日だけを見ると大きな差がありました。この"1日だけの乖離"はグラフのどこに表れる?

▶ 2本の線でわかる金曜の乖離かいり▶ 先週の予告は当たった?答え合わせ

データとグラフで読む、いちばん深いフロアです

STEP 3 ── じっせん

指数の構造 ── 週の前半は乱高下、後半は値がさ株主導の上昇

最終フロア。2本の指数を重ねて描き、乖離かいりが生まれるしくみと、正解のない問いまで。学術・実務レベルの用語にはふりがなを付けています。

1分おさらい ── ここまでの結論 5日間で日経平均は+1.57%、TOPIXは+1.56%とほぼ同じ。しかし金曜だけは日経平均+1.38%、TOPIX-0.07%と大きく開いた。値がさ株(アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアホールディングスなど)は月曜に下げの主役、金曜に上げの主役と正反対の役割を演じ、NT倍率は週初の約15.65倍から週末の約15.89倍へ上昇した。ここからは、その裏にある計算構造と、先週の予告との答え合わせへ。
F-1週間チャート ── 先週末を100とした比較
日経平均TOPIX
1031019997 乖離 約1.55pt (月曜がいちばん開いた) 101.6101.6 9/119/149/159/169/179/18

5日間の合計では日経平均+1.57%、TOPIX+1.56%とほとんど並びましたが、たどった道のりはまったく違います。月曜はソフトバンクグループなど値がさ株の急落で日経平均だけが沈み込み、乖離かいりは月曜にもっとも広がって約1.55ポイントに達しました。火〜木曜も日経平均はTOPIXの後を追う展開が続きましたが、金曜に半導体の値がさ株が急伸したことで一気に差を詰め、週末にはほぼ同じ水準までそろっています。

F-2仕組み ── 2つの指数の計算方法
なぜ「レンズ」で見え方が変わるのか
日経平均株価
株価平均型(225銘柄)
構成銘柄の株価を(調整のうえ)平均する。1株の値段が高い「値がさ株」の影響が大きい。今週は月曜の急落も金曜の急伸も半導体などの値がさ株が主役となり、火〜木曜に出遅れた分を金曜1日でほぼ取り戻した。
TOPIX
時価総額加重型(プライム全銘柄ベース)
会社の規模(時価総額)で重みづけして平均する。市場全体のお金の動きに近い。今週は月〜木曜にかけて幅広い銘柄の買いで着実に上昇したが、金曜は値上がり銘柄が511、値下がり銘柄が1,003と多数派が売られ、指数はわずかに反落した。

プロは両指数を見比べて、動きが一部に偏かたよっているのか市場全体に広がっているのかを診断しんだんする。今週は週の前半にTOPIXが先行し、週の後半に日経平均が値がさ株主導で追いついたことが、この2つの指数の性格の違いをよく表している。

F-3先週の予告は当たった? ── 答え合わせ

前回号(9/7〜9/11)の最終営業日の記事では、「15〜16日のFOMC結果と18日までの日銀会合(1.25%への利上げがあるか)、金利敏感株(銀行・保険・建設など)の動き、値がさ株がまた勢いを取り戻すか」を次号の答え合わせとしていました。結果は、FOMCが17日未明(日本時間)に0.25%の利上げを全会一致で決定し、日銀も18日に政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げ、まさに予告どおりの利上げとなりました。金利に敏感な業種は日によって明暗が分かれ、水曜には銀行業がわずかに軟調でした。値がさ株については、月曜こそソフトバンクグループなどが下げの主役でしたが、金曜にはアドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアホールディングスが上げの主役となり、「勢いを取り戻すか」という問いには金曜1日で答えが出た形です。

F-4考察問題 ── 正解のない問いへ

Q1今週、日経平均は+1.57%、TOPIXは+1.56%とほぼ同じだったが、金曜1日だけを見ると日経平均+1.38%、TOPIX-0.07%と大きく開いた。この差が生まれた理由を、「値がさ株」「時価総額加重型」という語を使って150字程度で説明せよ。

半導体の値がさ株(アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアホールディングスなど)が金曜に大きく買われ日経平均を押し上げたこと、日経平均は株価平均型でこうした値がさ株の値動きに強く引っぱられること、一方でTOPIXは時価総額加重型で市場全体を映すため、金曜に値下がり銘柄が1,003と多数派だった事実がそのまま反映されたこと──の3点が入っていれば合格。DEEP-2・F-2の内容を膨らませればよい。

Q2月曜に下げの主役だったソフトバンクグループは、金曜の上げの主役にはならず、代わりにアドバンテストなど別の値がさ株が主役になった。同じ「値がさ株」のグループの中でも主役が入れ替わったことから、何が言えるか、根拠とともに述べよ(正解はない)。

材料①:値がさ株は指数への影響力が大きい銘柄の集まりであり、その日その日の材料によってグループ内のどの銘柄が主役になるかは変わる。材料②:AI関連の発言に反応しやすい銘柄(ソフトバンクグループなど)と、金利・為替に反応しやすい銘柄(半導体製造装置のアドバンテスト・東京エレクトロンなど)は必ずしも同じではない。材料③:「値がさ株」とひとくくりにせず、その日どんな材料が効いたのか、どの銘柄が動いたのかを毎回確認する姿勢が大切。
F-5市場に単一の説明はない

本紙の「因果の鎖」も理解のための整理であり、実際の相場は無数の要因が同時に働いた結果だ。今週の月曜の急落から火曜の乱高下、水曜〜木曜の値がさ株の買い戻し、金曜の日銀会合までを一本の筋で語ることはできても、そこにはAI業界トップの発言・FOMCの利上げ・原油価格の急落・日銀の政策判断・為替の変動という需給要因が複雑に絡からみ合っており、事後じごにすらすべてを説明することはできない。「もっともらしい一つの物語」を疑うたがう姿勢そのものが、市場リテラシーの核心かくしんである。

本紙は金融・経済の学習を目的とした教材であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
出典:TBL Advisory「日経平均の概況と投資戦略」2026年9月14日・15日・16日・17日・18日の各号をもとに再構成。TOPIXの週間騰落率は各日の終値から算出。
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