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IPO投資で稼ぐための鉄則とは?

IPO投資で稼ぐための鉄則とは?成功するための秘訣を公開!

投資をしていると、一度は聞いたことがあるIPO。IPOは、投資家にとても人気があります。IPOってどういうものなのか、どうして人気があるのか、IPOに参加するための基本知識や、参加する際に注意すべきポイントについて解説します。

IPOってなに?

IPO(Initial Public Offering)とは、ある企業が株式市場に上場するために、初めて株式を公開し、投資家から資金を調達することを指します。

IPOを行う企業は、一般的には非上場企業で、株式の所有者は、企業創業者、投資家、従業員など限られた人々のみです。ここでちょっと整理してみましょう。非上場株式は証券取引所に上場していない株式のことで、反対に。券取引所で売買できる株式を”上場株”または”公開株”といいます。これに対して、上場していない株式は、「未公開株」または「非上場株」と呼びます。IPOとは非上場株式が上場株式に変わるためのプロセスだと理解すればよいでしょう。

※公開&非公開
公開:株式市場に上場。公開株または上場株と呼ぶ
非公開:株式市場に上場する前。未公開株または非上場株と呼ぶ

IPOは、企業にとって非常に重要な意味を持っています。株式市場に上場することによって、企業の知名度が高まり、資金調達の手段としての株式の発行が可能になります。また、株式市場に上場することで、株主からの評価が得られるため、企業価値の向上につながります。

投資家にとっても人気が高く、その理由を探っていきます。

IPOが投資家に人気の理由

1.成長性が高い企業の株式が多い

IPOに参加する企業は、一般的に成長性が高く、将来的に高い収益性を見込める企業が多いとされています。このため、投資家からの注目度が高まり、人気を集める傾向があります投資家が常に探しているのは成長性があり、投資をしておくと将来的に値上がりが期待できる企業ですね。その観点から考えるとIPOに注目するのは当然のこととも言えます。

2.高い資本利得が期待できる

IPO株式は、公開価格よりも初値の上昇が期待できるため、投資家はIPO株式を取得することで、短期間で高い利益を得ることができる可能性があります。また、IPO株式が好調であれば、長期的な保有による資本利得も期待できます。

下の図は2022年から2023年にかけて上場した株の中で、発行価格から始値の上昇率上位5位までを集計したデータです。5位でも上昇率227%で2倍以上になっています。つまり、IPOに当選して、発行価格で買うことができたなら、公開日にいきなり2倍以上で売れたということです。これは期待したくなりますね!

2022年から2023年にかけて高い上昇率を達成したIPO、トップ5
IPOトップ5

もちろん、すべてのIPO株式が儲かるというわけではありません。公開初日の価格が発行価格を下回ってしまうケースもあります。下の表は同期間において下落率が高かった銘柄を集めたデータです。ワーストの場合は公開するときに既に7割の価値を失ってしまっています。

2022年から2023年にかけて下落したIPO、ワースト5

3.投資家にとって新しい魅力的な投資先が増える

IPOに参加する企業は、従来の上場企業と比較して、新しい魅力的な投資先として注目されることが多く、投資家にとって新たな投資機会が生まれることになります。自分がIPOで買った株式が将来のグーグルかアップルになってくれるかも知れないと思うと夢が広がりますね?

4.市場流動性が高い

IPO株式は、上場後には市場で自由に売買が可能となり、市場流動性が高いという特徴があります。このため、投資家が必要とするときには比較的容易に売買ができるため、投資の自由度が高まります。

2022年から2023年のデータから見た勝率と戦略(2023年4月21日現在)

IPO取り扱い銘柄数が業界で最も多いとされるSBI証券の過去データから見てみました。発行価格と始値を比較した時、112銘柄中、上昇した銘柄が85、下落した銘柄が25、変わらなかった銘柄が2でした。下落した銘柄25のうち、当日の最高値で発行価格を超えたものが4銘柄でした。始値が下落の場合は、早めに損切りすることをおすすめします。始値で上昇だった銘柄でも、終値が発行価格よりも下げて終わることもありますので、上昇で始まった場合も早めに決済することが賢明でしょう。

IPOに参加する方法

IPOに参加するには、証券会社を通じて申し込みを行う必要があります。証券会社に口座を開設し、IPOに参加したい銘柄に対して申し込みを行うことができます。ただし、人気の高い銘柄は申し込み倍率が非常に高くなるため、当選することは難しいことで有名です。

証券会社によって、IPOに対する取り組みは異なります。よくIPOをするならここ!という資料をみかけたりしますが、はっきり言って「これ」という正解はありません。投資家一人一人、ニーズは異なるからです。

自分の好みに合わせて公平な抽選をしている、ポイントを使って抽選が有利になる、手数料など、魅力的だと思う証券会社を選ぶとよいでしょう。※IPO購入時は手数料無料の証券会社がほとんどですが、売却の際には各社手数料が異なりますので、証券会社のホームページ等でご確認ください。

証券会社比較

IPO価格の決め方

IPOのアンダーライター(IPOを支援する証券会社、主幹事とも呼びます)が設定するIPO価格は、企業の評価額や市場環境、投資家の需要などを考慮して決定されます。

具体的には、アンダーライターは、企業の財務データや将来の成長見通し、業界の競争状況、市場の需要と供給などの要素を分析して、企業の評価額を算出します。そして、評価額から、発行株式数を考慮して、IPO価格を設定します。

ただし、アンダーライターは、企業の価値を過小評価することも過大評価することもなく、公正な価格を設定することが求められます。また、投資家に対しても、企業の実績や将来の見通しについて正確かつ公正な情報を提供することが求められます。

なお、IPO価格は、市場によって変動するため、IPO当日には始値がIPO価格と異なる場合があります。そのため、アンダーライターは、市場の需要と供給を考慮して、IPO価格を設定することになります。

上場後の始値の決まり方

IPOの始値を「初値」と呼びます。IPOの初値は、「板寄せ方式(*)」によって公開日の朝に決まります。市場によって、ニーズによって変動するため、IPOの初値がいくらになるかを予測するのは非常に難しいのが現状です。

始値が高くなる場合、もちろん投資家にとっては嬉しいことですが、企業にとっては、IPO価格を過大評価されたという印象を与えることがあります。逆に、始値が低くなる場合は、企業にとっては不利な印象を与えることがありますが、投資家にとってはチャンスとなることもあります。初値が低いけど、少し時間が経ってからみると株価が上昇していたということもおきますので。

* 板寄せ方式:一般的な株式同様、その時点で集まっている全ての注文を突き合わせで価格を決める方式。成行注文から優先するなど一般株式に適用されるルールがIPO銘柄にも適用されます

IPOをするにあったての注意点

1.リスクを認識

IPOには、市場価格の変動や企業の業績低迷などのリスクが伴います。投資家は、IPOに投資する前に、リスクを正確に認識し、リスクとリターンのバランスを考慮して投資を決定する必要があります。

2.企業の評価

IPOに参加する前に、企業の財務データや将来の成長見通し、業界の競争状況などについて分析し、企業の評価を正確に把握する必要があります。また、アンダーライターや証券会社が提供する情報を精査し、独自の情報収集を行うことが重要です。

IPO価格よりも、始値が高くなることの多いIPOですが、必ずしも高くなる保証はありません。企業の評価はとても大切になりますので、必ずチェックするようにしましょう。

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