2015年9月14日の東京株式市場は大幅に続落しました。
終値は前営業日比298円52銭(1.63%)安の1万7965円70銭でした。
市場の注目を集めていた中国の経済指標が望ましくない結果になったこと、
FOMCや日銀金融政策決定会合など主要なイベントが控えていることから、
リスクをとる動きが限定され、そもそも買い手不在の相場環境です。
イベントの結果が出て、次の方向性が見えるまでは
上下に激しく動く不安定な相場が続くものとみられます。
前日の米国市場は続伸となりました。
ダウ工業株30種平均は続伸で、
前営業日比102ドル69セント(0.6%)高の1万6433ドル09セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比26.090ポイント(0.5%)高の4822.341で取引を終えました。
欧州市場は下落して終わりましたが、
(11日のドイツ株DAX86ポイント安の10123 、
ロンドン株は続落の38.05ポイント安で終了)
16~17日の FOMCで FRBによる利上げ観測が
弱まったとのことで上昇しました。
先週のニューヨーク市場は8月24,25の安値圏から抜け出し、
安値を切り上げる形になりましたが、
週の中の動きとしては、8/27を始めとする持ち合いの動きになっています。
日本株式市場は市場の注目を集めていた中国の経済指標が
伸び率において鈍化したことが原因で、売りが広がりました。
中国国家統計局が 発表した8月の主要経済統計によると、
固定資産投資は1~8月に前年同期比10.9%増と、
2000年 以来の低水準でした。
中国景気の減速が懸念され、日本市場は売りが加速しました。
始値18,341円と 77円高くスタートしましたが、
反発らしい反発を見せることもなく、下げ幅を拡大
300円以上の下げ幅を見せる場面もありましたが、
少し落ち着く−298円で本日の取引を終えました。
今週の展望としては、15-17に控える主要イベントの結果が出るまでは
積極的な買いは抑えられ、小さい材料で上下激しく動く
不安定な動きが続くとみられます。
日米ともに方向性が決まるのはFOMCの結果が出て、
利上げの方針が明確になった時になるでしょう。
テクニカル的にみるチェックポイントは、9/9の大暴騰から
三角形に包まれる持ち合いを形成する中、
本日で再び1万8,000円を割り込むことで、市場には失望が広がっています。
ここで反転していく場合は、トリプルボトムとみられ、
安値の切り上げ始めが期待できますが、
このままズルズルと下げ、9/8の安値までも割ってしまうと
1/16に形成された1万6,600-6,800円が意識されてしまいます。
東証1部の売買代金は概算で2兆554億円で、
非常に低調、買い手の不在状況がよく伺えます。
売買高は18億4599万株、東証1部の値下がり銘柄数は1323と、全体の7割、
値上がりは481、変わらずは93銘柄でした。
■各市場の動き
日経平均(円):17,965.70 -298.52 -1.63%
NYダウ(ドル):16,433.09 +102.69 +0.63%
ドル(円):120.20-22 -0.36円高 -0.30%
ユーロ(円):136.34-38 +0.28円安 +0.21%
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