2015年9月16日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比145円12銭(0.81%)高の1万8171円60銭でした。
前日の欧米市場が 上昇したことに加えて、
為替市場で進む円安基調が主要株への買いを誘いました。
上げ幅は一時260円を超えましたが、
FOMCを控えていることで、早い段階で利益確定がでることにより上げ幅を縮小させました。
全体的な動きとしては、本格的な上昇というよりは持ち合いの範疇から
脱することができてない状況です。
前日の米国市場は大幅な反発になりました。
ダウ工業株30種平均は大幅な反発で、
前営業日比228ドル89セント(1.4%)高の1万6599ドル85セント、
ナスダック総合株価指数も反発して、
前営業日比54.757ポイント(1.1%)高の4860.520で取引を終えました。
欧州市場が軒並み上昇になったことに加えて、
(15日のドイツ株DAX56ポイント高の10188 、
ロンドン株は反発で53.01ポイント高で終了 )
朝方発表された8月の米小売売上高が前月比0.2%増になるなど
堅調な経済指標を受け、投資家心理が改善しました。
日本株式市場は前日の欧米市場が大幅に上昇したことに加えて、
為替市場で円安基調が進むことで、輸出株を中心として主要株への買いが入りました。
朝方は212円高くスタートして、上げ幅は一時260円を超えましたが、
本格的な上昇というよりは短期売買に集中する投資家たちの売り買いが交差する
薄商いの相場になりました。
東証1部の売買代金が概算で2兆1520億円にとどまることで、
その裏づけとなりました。
FOMCを控えていることで、上値付近では早い段階で
利益確定をすることにより上げ幅を縮小させながら引けました。
テクニカル的にみても、昨日に引き続き朝方勢い伸びては
午後は戻す上昇型の陰線、しかも薄い商いですので、
強い反発はまだ期待しにく形です。
今週の動きは引きつぎ、先週末のローソクにつつまれ、
一箇所に向かって狭くなっていく二等辺三角形のパターンを形成、
上か下か、方向性の定まらない動きが続いています。
ある程度明確な方向がでるのはFOMCの結果を受け、
米国市場も方向性を明確にしてからになると予測できます。
FOMCの結果は利上げ、現状維持、どっちですか?というような
メールを頂くことが多いですが、
“知りません”が答えです。
投資家であって、占い師ではありませんので、その点は混同しないでください。
前述した通り東証1部の売買代金は概算で2兆1520億円、
売買高は18億8823万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数1032、
値下がりは728、変わらずは138でした。
■各市場の動き
日経平均(円):18,171.60 +145.12 +0.81%
NYダウ(ドル):16,599.85 +228.89 +1.40%
ドル(円): 120.32-34 +0.74円安 +0.62%
ユーロ(円): 135.36-38 +0.15円安 +0.11%