2016年3月18日の東京株式市場は4日続落しました。
終値は211円57銭(1.25%)安の1万6724円81銭でした。
FOMCの後、為替相場では円高の動きが加速していて、
円高が嫌気されることで大きく調整に入りました。
方向感の定まらない動きが続く日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は幅のある上昇になりました。
ダウ工業株30種平均は5日続伸して、
前営業日比155ドル73セント(0.9%)高の1万7481ドル49セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して、
前営業日比11.015ポイント(0.2%)高の4774.985で取引を終えました。
FOMC(米連邦公開市場委員会*)で、FRBが年内の利上げペースを
当初の4回から2回に減らす可能性を示唆、
市場では追加利上げを慎重に進める姿勢を示したと受け止められ
上昇になりました。
原油高が進み、ポジティブな米景気指標が
材料となって相場をリードしました。
ニューヨーク原油先物相場では1バレル40ドル台を回復、
約3カ月半ぶりの高値を付けたほか、
3月の製造業景況感指数が12.4と発表され
(本当かな?と思うほど)市場予想を大きく上回ることが
ポジティブサプライズで投資家心理を改善させました。
動きとして、海外の指数にはリスクオンで資金が入ってくることがわかりますが、
日本市場は唯一盛り上がりに欠けています。
日本市場は急速に進む円高が嫌気され売りが先行して寄り付きました。
前日より-53円でスタートして、売りが膨らんでいき、
円高基調が継続することが嫌気され
下げが続きました。終わってみると先週の大きい上昇を打ち消すところまで
きて、今週の取引を終えました。
テクニカル的には下ひげつきの陰線を形成、
2015/12/02から2016/03/14まで結んだ線を上辺、
2016/02/12と本日3/18を結んだ線を下辺にする
二等辺三角系パターンが作られながら、方向感を失っています。
来週はこの下辺と25日線を割り込んで下落すると、
支持されていた線が抵抗に変わるので、戻りには時間がかかる可能性があります。
せめて25日線から切り返す動きを期待してみましょう。
週足では前週の高値と安値を切り上げながら上昇する形で引けました。
週足では下向きのチャネルラインを作っているのが懸念要素ですが、
ここから切り返すかに注目したいと思います。
今週もお疲れさまでした。
桜が見え始める時期でしょうか。
常夏のマレーシアでは中々季節感を感じることが難しいですが、
来週からはまた春を満喫するために日本入りします。
よろしくお願いします。
素敵な週末を過ごして来週再会することを楽しみにしております。
■各市場の動き
日経平均:16,724.81 -211.57 -1.25%
NYダウ(ドル):17,481.49 +155.73 +0.90%
ドル(円):111.28-38 -0.47円高 -0.42%
ユーロ(円):125.54-56 -0.29円高 -0.23%