2016年4月19日の東京株式市場は大幅な反発になりました。
終値は598円49銭(3.68%)高の1万6874円44銭でした。
前日は-572円、本日は+598円と忙しい動きをしていますね。
米国市場の堅調な動きと円高の一服を受け、ほぼ全面高になりました。
今の日本を動かしているのは地合いの良さより、原油、為替市場の動きです。
したがって、一定の方向性をもつというよりは、
その日の材料で一喜一憂する動きが続いています。
本日も最後までしっかりお読みください。
前営業日の米国市場は反発になり重要な節目を突破ました。
ダウ工業株30種平均は幅のある上昇になって、
前営業日比106ドル70セント(0.6%)高の1万8004ドル16セント、
ナスダック総合株価指数も反発になって
前営業日比21.801ポイント(0.4%)高の4960.017で取引を終えました。
ダウ工業株30種平均は節目の1万8,000ドルを突破し、9ヶ月ぶりの高値に、
ナスダック総合株価指数は2015年12月31日以来
およそ3カ月半ぶりの高値を記録しました。
朝方は 売りが先行しましたが、原油市場が下げ止まったことを受けて
エネルギー資源関連企業を中心に次第に買いが広がりました。
日本市場は米国市場の堅実な動きや、前日に572円を超える下落になったことを受け、
短期の買いも入ることで、買いが先行して始まりました。
原油相場が前日の下落から下げ止まりに移行し、
週末の間107円まで進んだ円高が109円台の円安にふれたことで
下げがきつかった輸出関連株を中心に9割の銘柄が上昇する
ほぼ全面高の動きになりました。
懸念事項は今の状況と材料がここまでの上昇幅を見せるものなのか、ということです。
そもそも東証1部の売買代金が概算で2兆863億円という数字からも
様子見ムードが強く参加者自体が少ないということを物語っています。
テクニカル的には75日線から下に大きくさげてから、
本日は空を開けて戻してくるV字型の乱高下を演出。
明日から当分は小さい材料一つで不安定になることが容易に想像できます。
V字型なので、多くの銘柄にはトレンド転換のサインが出ています。
しかし、大事なポイントは転換したその日にいきなり買うのではなく、
高値を超えて、トレンドが継続することを確認することです。
東証1部の売買高は20億9797万株、
東証1部の値上がり銘柄数は1792、
値下がりは118、変わらずは42でした。
■各市場の動き
日経平均:16,874.44 +598.49 +3.68%
NYダウ(ドル):18,004.16 +106.70 +0.59%
ドル(円):109.03-04 +0.82円安 +0.75%
ユーロ(円):123.43-47 +1.15円安 +0.94%