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2018年4月6日の日経概況

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2018年4月6日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比77円90銭(0.36%)安の2万1567円52銭でした。
前日の米国市場の株高に加え、為替市場では1ドル=107円台、
外部環境の改善を背景に買いが先行しましたが、
米中の貿易摩擦に関連する懸念が広がることで上昇幅をなくし、
マイナスに沈みながら今週の取引を終えました。
迷いながら上昇で終わった今週の動きと来週の展望を含め、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】

米国市場は大幅に3日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に続伸して
前営業日比240ドル92セント(1.0%)高の2万4505ドル22セント、
ナスダック総合株価指数も続伸して
前営業日比34.445ポイント(0.5%)高の7076.552で取引を終えました。

厳しく押されていたフィスブックやアマゾンなど、
ハイテク関連が買われ、上層幅を357ドルまで広げる
場面もありましたが、
米中の貿易摩擦に関しては先行きに対する
不透明感が意識され、上げ幅を縮小させながら引けました。

テクニカル的には25日線まで戻ってきて、
上昇を強めるよりは、ここで抵抗にあって反転して下落を始めると
下げが加速する位置に来ているのが気になるポイントです。

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【日本市場の動向】

日本市場は米国市場の3日に渡る続伸と
為替市場で再び107円台まで円安が進んだことを受けて
買いが先行してスタートしました。
円安を背景に輸出関連にも買いが入ることで
上昇幅を伸ばしていくように見えましたが、
貿易摩擦に関しては、両方から新たな措置が検討されることが
報じられ、投資家心理は悪化に転じました。

午後に入ると米国の雇用統計結果と
その結果を反映した米国市場の動きを見極めたい動きで
持ち高を調整する動きになった結果、
マイナス圏で今週の取引を終えました。

前日は「貿易摩擦に対してはいつニュースが出るかわからないので
まだ安心できる状態ではありません。」と解説、
その通りの展開になっています。

日経の日足は上ヒゲを持つ陰線を形成しました。
前日の高値と安値を切り上げることができず、
横に並びながら縮小、一回迷いに入った様子を見せました。

迷いを見せながらも、週間の記録では高値と安値を切り上げる上昇、
しかし、進むところに26週移動平均線が待っていて、
抵抗になりやすい形になっています。

迷いで様子見の心理が働いたので、
今夜の雇用統計、その結果を反映した米国市場の動きをみてから
上か、下か振れる方向を決めることになるでしょう。

東証1部の売買代金は概算で2兆6577億円、
売買高は14億6938万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は1354、
値上がりは661、変わらずは66銘柄でした。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

前日は「明日は夜の雇用統計に備えての様子見が予想される一方、
今夜の米国市場が堅調な動きを続ける場合は、
朝方上昇、午後に入ってから様子見と短期の利益確定が複合して
横ばいに入る動きも考えることもできます。」と解説、
ほぼその通りになりました。
違う部分は午後から横ばいではなく、マイナスに沈んだというところです。

弱気に傾いたというよりは、様子見ムードが大きく
迷いが強く生じていると考えるのが無難でしょう。
それだけ今は国内要因で自信を持って強気になることができず、
外部環境頼みの相場になっています。

今夜の雇用統計とその結果が反映するところを見極める必要がありますが、
来週は上値をぬくことが難しく、とはいって下値を切り下げるような
動きにもなりづらい、方向感に欠ける展開になると予想します。

材料は相変わらず外にあり、米中の貿易摩擦をめぐって
乱高下の要因となるニュースが飛べ出すのは当分続くでしょう。
ただし、ポジティブな側面もあります。

3月4周目(3月26日─3月30日)の投資部門別売買状況をみると、
12週ぶりに外国人が買い越し、海外から日本株への見直しが入る
前兆が現れています。
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu0000031wxo-att/stock_val_1_180304.pdf

今週は小売系の決算発表が多かった後、
来週は2月決算企業の決算発表が本格化、
国内の要因にも目を向けるタイミングに来ています。

貿易摩擦と為替のリスクがまだ待っていることから、
引き続き小売を始め、
内需型への関心を持たせておくようにします。
また好決算になった銘柄は素直に買っていくというのも
戦略として覚えておいてください。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
  21,567.52 -77.90(-0.36%)
NYダウ(休場)
  24,505.22 +240.92(0.99%)
ドル・円
  107.39 – 107.40 +0.34(0.31%)
ユーロ・円
  131.34 – 131.38 +0.12(0.09%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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