2018年4月25日の東京株式市場は反落しました。
終値は前営業日比62円80銭(0.28%)安の2万2215円32銭でした。
米国市場は決算結果が市場予想を下回った主力銘柄により
大きく下落、日経も下離れのスタートとなりましたが、
長期金利上昇による円安傾向が下値を支えました。
米国市場の背景が変化しつつある現在、
日本市場の先行きと投資戦略は?
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は大幅に5営業日続落しました。
ダウ工業株30種平均は5日続落して
前営業日比424ドル56セント(1.7%)安の2万4024ドル13セント、
ナスダック総合株価指数は4日続落して
前営業日比121.249ポイント(1.7%)安い7007.352で取引を終えました。
決算ショックで下げ幅は600ドルを上回る場面もありました。
原材料費の上昇を原因として予想に届かない決算結果を発表した
3Mとキャタピラーが大幅に下げ、市場全体を押し下げました。
その他、好調な結果を発表しながらも
売上高営業利益率が低下したことを材料に
アルファベットが大きく下落したのも、
両指数を押し下げる要因となりました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が大幅に続落したことを嫌気して
前日の終値から大きく下離れしてスタートしました。
電気、機械など景気敏感銘柄に売りが入り、
下げ幅を拡大する場面もありましたが、
救いの手を差し伸べたのは為替市場。
米国の長期金利が3%を超えたことを受け
円は109円代に突入、
自動車など、輸出関連銘柄に買いが入ることで支えられました。
下げ渋った後は下げ幅を縮小しながら、
終値では小幅下落で本日の取引を終えました。
輸出関連の他、景気敏感銘柄が嫌気された反動で
食料品、電気・ガス業などの内需銘柄が買われました。
日経の日足は上下ひげつきの短陽線を形成しました。
高値と安値を切り下げる下降の形を作りながら
75日線移動平均線に実体でまたがる形になりました。
安値では一目均衡表の転換線が支えて、
75日線を割り込まないように頑張っているので、
心理が大きく悪化しなければ、再び上に抜けてきますが、
逆に崩れるとしばらくの調整に入る形になっていることに
かわりはありません。
一回崩れても大きく下げることはないと予想されるので、
ロスカットポイントを決めたら、
しばらく持ち合いはあるという想定でしのいで行きましょう。
東証1部の売買代金は概算で2兆4679億円、
売買高は14億2346万株でした。
東証1部の値下がり銘柄数は894、
値上がりは1077、変わらずは109でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
円安の進行によって輸出関連銘柄が買われ、
同時に内需関連も買われることで、
米国の下げ幅から考えたら、
いい水準で支えられていると言えます。
気になるところは米国の長期金利が節目の
3%を突破したところです。
長期金利の指標である10年債利回りが3%を超えて
投資家は選択を責められている状況です。
米国市場はリーマンショック以来、
低金利や歴史的な金融緩和政策により全世界で発生した
過剰流動性を背景に9年間を上昇し続けました。
背景要因が少しずつ解除され、確実になくなる今後の世界において
堅調な企業業績が悪化する投資家心理をどれだけ
支えてくれるのかが今後のポイントになるでしょう。
日本市場はまだまだ決算相場なので、
投資を休んでいる方は、結果が出揃うまでは観望するのも有効な戦略で、
その他、基本戦略に変更はありません。
決算結果のよい主力銘柄に継続して注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,215.32 -62.80(-0.28%)
NYダウ(休場)
24,024.13 -424.56(-1.73%)
ドル・円
109.15 – 109.16 +0.27(0.24%)
ユーロ・円
133.11 – 133.15 +0.33(0.24%)