2018年5月14日の東京株式市場は続伸しました。
終値は前営業日比107円38銭(0.47%)高の2万2865円86銭でした。
米国市場は7日続伸で堅調な動きを続ける中、
日本市場は出遅れセクターへの資金シフトが見られながら、
強いトレンドを形成しました。
テクニカル的にも節目になるところに来た日経、
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は7日続伸しました。
ダウ工業株30種平均は7日続伸して
前営業日比91ドル64セント(0.4%)高の2万4831ドル17セント、
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落して
前営業日比2.092ポイント安の7402.883で取引を終えました。
ダウの動きだけをみると、絶好調です。
終値ベースでは3月16日以来ほぼ2カ月ぶりの高値、
7連勝は2017年10月31日~11月8日以来の記録です。
製薬・ヘルス関連が盛り上げたのが市場の上昇要因でした。
トランプ氏の薬価引き下げ方針発表は
事前に報道されたということで、
製薬、医療保険関連銘柄が買われました。
一方、好調な動きが続いたハイテク関連銘柄は
利益確定に押されて、
ナスダック指数をわずかなマイナスに導きました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が堅調な動きを続けたことを背景に
買いが入りやすい環境にありました。
朝方は底値が固く維持するくらいで、
明確な上昇モードにまでは届きませんでしたが、
午後に入ると上昇幅を広げました。
市場をリードしたのは資生堂、
1~3月期の大幅な増益を受けて16%近く上昇、
1銘柄だけで日経平均を41円押し上げる結果に。
全般的に決算結果が好調な銘柄に買いが入り、
米国市場のハイテク関連銘柄の下落を受けて、
半導体関連銘柄は売りに押されました。
一方、出遅れ感が意識された不動産が上昇率トップ、
株価上昇を受けて証券株にもしっかり買いが入りました。
日経の日足は前営業日と同じ形で短い上下ひげを持つ中陽線を形成しました。
ギャップあけは止まりましたが、
高値をしっかり抜けて、ボリンジャーバンドの+2σを押し上げて
明確にバンドウォークが続きました。
先週末に2/5と2/6の間に空いたギャップ埋めが成立、
投資家心理が強気に傾いたことが明確に読み取れる流れです。
ることになりました。
次は2/2-2/5のギャップ埋めに挑戦します。
上は22,900-23,000円の間に買いが溜まっているので、
戻り待ちの売りが大量に出る場合は
この付近で抵抗になりやすくなります。
東証1部の売買代金は2兆5931億円、
売買高は15億1988万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1197、
値下がりは813、変わらずは73銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
本日の動きにはトレンドが強い(または強くなる)タイミングの
特徴が出ています。
市場を代表する大型・主力銘柄に買いが入るのは
トレンドが発生する初期の動きですが、
主力銘柄の上昇が一服した後は資金がシフトし始めます。
資金がシフトするところは、
出遅れ感が鮮明な好業績銘柄。
本日上昇率の上位を占めている
不動産、倉庫、証券は明らかに出遅れている銘柄で
本日の資金シフトでさらに傾く可能性が高いと言えます。
先週末に紹介したもう一つのセクター、覚えていますか?
「底入れが鮮明になりつつある医薬品セクターです。」
偶然ではありますが、米国市場のサポートもあり、
注目度はさらに高くなるでしょう。
戦略銘柄のメルマガでも医薬品銘柄を一つ本日より
フォローし始めます。
難しい部分は動画でも説明しています。
興味ある方は購読をしてみることをおすすめします。
http://www.tbladvisory.com/academy/mailappli/
テクニカル的にはすぐ上に抵抗が出やすく
23,000円という心理的な節目もあることから
一回止まる動きも予想されます。
しかし、ここを抜けるとさらに大きな上昇トレンドが発生しますので、
悲観的な見通しを持つ必要は全くありません。
トレンドさえきちんと把握できれば、
この上昇相場の中でも空売りで利益を上げることもできます。
実際に戦略メルマガでフォローしている空売り銘柄にも
大きな利益が発生しています。
それでは、今週もよろしくお願いします。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
22,865.86 +107.38(0.47%)
NYダウ(休場)
24,831.17 +91.64(0.37%)
ドル・円
109.48 – 109.49 +0.15(0.13%)
ユーロ・円
131.18 – 131.22 +1.00(0.76%)
ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
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