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2019年3月25日の日経概況

2019年3月25日の東京株式市場は大幅に下落しました。
終値は前営業日比650円23銭(3.01%)安の2万0977円11銭で終えました。
ドイツの米国の経済指標が悪化、世界的な景気減速の懸念が広がって
米国市場が大きく下げた流れを引き継ぎました。
テクニカル的な節目も割り込み、短期的には下落に流れが変わったので、
当分は投資戦略を変更する必要があります。
本日も最後までしっかりお読みください。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【米国市場の動向】
米国市場は大幅に下落しました。
ダウ工業株30種平均は大幅に下落して、
前営業日比460ドル19セント(1.8%)安の2万5502ドル32セント、
ナスダック総合株価指数は急反落して
前営業日比196.292ポイント(2.5%)安の7642.667で取引を終えました。

景気の減速懸念が市場の心理を悪化させました。
22日に発表されたEU、ドイツのPMI指数が6年ぶりの低さを記録、
米国のPMIも1年9ヶ月ぶりの低水準を示すなど
投資家心理が悪化したことで市場は大きく反落しました。

インドネシアから大量の発注取り消しが示唆された
ボーイングが大きくさげ、ネットフリックス、アマゾン・ドット・コムなど
主力のハイテク企業が軒並み下げたのも市場の重荷でした。

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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が大きく下げたことを受け、
大きく売りが先行してスタートしました。
世界景気の減速懸念を受け、日本市場の先物に
海外勢の売りが入ったことで現物にも売りが広がりました。

上海などのアジア市場が軟調に推移することを受けて、
下げ幅を700円以上に広げる場面もありましたが、
テクニカル的な節目付近では下げ止まって
小幅に戻して終わりました。

下げ幅は2019年今年に入って最大で、
東証1部銘柄の94%が下落する全面安の展開でした。
全面安の中でも石油・石炭製品の下げが目立ち
医薬品、鉱業、ガラス、機械などに大きい下げが確認されました。

売買代金は22日よりも減って
東証1部の売買代金は2兆3917億円、
売買高は13億2784万株でした。
値下がり銘柄数は2014、
値上がりは104、変わらずは22でした。

日経の日足は下ヒゲを持つ陰線で、
前日の終値から下離れするギャップを形成、
上昇トレンドの継続を一気に崩しました。

3/4の高値を3/22の高値が切り下げて、
3/11の安値を本日3/25の安値が切り下げたので、
短期的にはダウ理論上の上昇が崩れ、
むしろ下落を成立させてしまいました。

次の節目は2/15の安値を割り込むかで、
2/8の安値まで視野に入れると、
厳しい動きが当分続きます。

21,000円を終値で割り込んではいますが、
ここで反転すると支えられることになり、
戻りを試す動きにはなるでしょう。

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
2週間前の概況では米国の逆イールドについて
懸念があるとの解説をしました。
(http://www.tbladvisory.com/topics/20190308nikkei/)

前回起きたのは米国債2年と5年の利回り長短逆転(逆イールド)、
今回は10年債と3ヶ月ものの逆転です。
歴史を振り返ると、長短逆転は代表的な先行指標で
逆イールドが見られてから1年ほどのギャップをおいて
景気後退に入るのが普通ですが、
今回は1年ほのギャップは見られず、昨年8月から考えても
7ヶ月くらいの時差しかありません。

世界的に景気に対する悲観が広がり始まったので、
ここからはほとんどの材料がネガティブ方向に解釈される可能性があります。
テクニカル的にも短期の下向きになっているので、
買いは短期で徹するか、中・長期的に取り組むこと、
そして空売りの比率をふやして行ってもいいでしょう。

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【各市場の動き】

日経平均(円)
20,977.11 -650.23(-3.01%)
ドル・円
110.07 – 110.08 -0.69(-0.62%)
ユーロ・円
124.34 – 124.38 -1.78(-1.41%) 
NYダウ(ドル) 
25,502.32 -460.19(-1.77%)

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは
TBLのホームページでご覧頂けます。

http://www.tbladvisory.com/topics/

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